プロローグ1998年冬、京都の街で。 いま会うことのできる、大切な人へ。 僕は幾らでもあなたの力になりましょう。 遥か昔に失った、大切だった人へ。 僕はもうあなたに手をさしのべることができません。 けれども、もし、それが叶うなら。 あの頃の僕らは幼すぎて、大切なあなたの力になってあげることができなかった。
幼い頃に別れてしまったあの人のことをポラリスに祈る。
けれども、ポラリスはあまりに遠すぎて、
消えた転校生とポラリスの噂。
幼い日、
あの頃よりも少し大きくなった僕らは
そして僕らは旅に出る。 この地の名は、アケルナル。 |
紹介
過去とは日を追うごとに美しくなるものです。
誰かが昔会ったことのある誰かと似ていて、
はっとすることがありませんか? 皆さんは15歳の少年少女となり、 過去の思い出を追いかけ、京都の街を彷徨します。
自分はどうありたかったのか、 プレイヤーの役柄として、 遠い昔にいたはずの愛するものの記憶を失ってしまった猫、 というものが用意されています。 人の言葉を喋るとてもファンタジーな猫ですが、 本セッションはあくまで少年と少女にとってのファンタジーなので、 自分の行動が少年・少女のファンタジーにとってどんな意味をもっているのか 考えながら動く必要があります。 ファンタジーの名脇役を演じられるか、というところで、難しく聞こえますが、 けしてサブマスターとして任されてしまうのではなくて、 一プレイヤーとして楽しめるように作ったつもりですし、 マスターとしてもシナリオの中にそのサポートをいろいろ織り込んでいますので、 ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。 |