旅の栞


夜光鐵道にて

車内放送

「こんばんは、このたびは夜光鐵道のご利用、誠に有り難うございます。
私は車掌猫のティコと申します。
『星影拾遺』の世界を駆け抜けるこの鐵道があなたの旅の助けとなるよう、お祈りしています。」

天文考古学者のノート

いつからか「ホシカゲ シュウイ」と呼ばれるようになったこの辺りは、
古い縁起を紐解いてみると、
どうやら、宇宙に描かれたひとつの「地図」であるようです。
「地図」といっても『星影』の主題に沿う形の、てんでバラバラ散らばった光点の集まりで、
それは、例えば物語であったり、
図画であったり、
なにかの随想であったりするのです。
そこに、偶然"W"の字や十字の形を見つけたり、と
そんなことがあれば幸運、という程度に思って
眺めれて頂けたならば幸いであると存じます。

アケルナルの駅員

私が「星影拾遺」に見いだした道はいくつかの短冊にして懸けてあります。
夜光鐵道は散逸系の路線にして、拡散も収束もすることはありません。
あなたは夜光鐵道を降りたと気付くことなく、いつしか別の旅に出ているでしょう。

もしも「星影拾遺」の旅についての御意見・御感想などございましたら、
この駅までお手紙をください。 もしくは銀河郵便航路に書いていただいてもかまいません。

車内放送 reprise

「大切なことを忘れておりました。
http://member.nifty.ne.jp/fluorite/以下のディレクトリにある文書・画像は、特に断りのない限り寿琅啓吾の著作物ですので、無断転載はご遠慮下さい(常識的範囲内での引用はもちろん構いません)
リンクはご自由にどうぞ。できましたらならば、事後で結構ですので御連絡下さい。
バナーも用意しております。よろしければどうぞご利用下さい。」

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終わらない迷子

駅員の言っていたとおり、いつの間にか夜光鐵道を降りていた僕は、終わらない迷子となった。
旅する以上の速さで広がるこの世界の中で、旅とは迷子を楽しむことだ。
そして、この疎水圏銀河に続く無限のリンクから、僕は自分だけの地図を作り続ける。

天輪羅針儀を手に取る


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寿琅 啓吾