絵の具と比べてCGでは混色とかその他もろもろの彩度を下げる物性的要素を無視できます.そんなわけで,彩度を下げずに明度だけを変化させるような芸当も簡単で,暗い空間で色鮮やかに発光できるのでした.紅優がCG彩色のおいしいところを使った画面を作るというのはそういう意味で.(だけど成恵のOPは光りすぎだよね.)
この時代の変化によって,LOVELESSではついに高河ゆんのサイケデリックな色彩感覚がアニメ化されたと言えます.セル絵の具はともかく普通の印刷にすら出にくい色を使ってしまうゆん先生,特色印刷された原画集(ASIA)ではまるで見違えたものでした.
あの画面で魔法とか使わせてみたいよね,ってことでたぶん双月の騎士なんだと思ったという話.