フラタナティカリゼーション
この感動をいちはやく形にせねばと思い,想像していたままを絵にした.大槍葦人の絵はもちろん大好きなので模写して体得しようとしたこともあったが,僕の絵はその方向では全く伸びなかった.これは僕にだけ白石果鈴に見えていればそれでいい.この幸せが他の人にも見えるであろうか.
2006/07/24 04:42:50link
白石果鈴は両手にお兄ちゃんという人.主人公であるところの曽我十郎氏(などと書くとまるで曽我物語のようであるが)の親友の妹.実の兄が訳あってあまりかまってくれないことからそちらをお兄ちゃん2号呼ばわりし,曽我さんのほうをお兄ちゃんと呼ぶのであるが,これが話をするとなると実の兄の話題がよく出てくる.長期入院で歳の近い人といえば兄しかいない,といっても彼女が15歳で兄のほうは6歳年上の大学生であるが,兄妹二人暮らしともなれば今日誰が何したという類の日常会話は兄のことがとっかかりとなりがちであろう.何かに興味をもつとしても兄経由になってしまうので,デートのとき入った喫茶店は兄がいつか話していたお店だから入ってみたかった,というようなことにもなる.僕の口からしょっちゅう姉の話題が出てくるのとまあ同じ仕組みであるね.このお兄ちゃん2号の人は果鈴の不興を買うごとに格下げされて3号からついには15号にまでなってしまうのだけれど,なんだろその仲の良さは.この場合,お兄ちゃんと呼ばれるよりはお兄ちゃん15号になるほうがほんとは格上で嬉しいわなぁ.何号であるか測る分だけ注意が払われてる.そのうち主人公の格が上がってくると実兄をいま何号だなんていじるのはどうでもよくなって,どちらもただお兄ちゃんとだけ呼ぶようになって,どちらのお兄ちゃんのことを指しているかは文脈でしか判らなくなる.いやむしろ文脈から判断できる程度にはこのふたりのお兄ちゃんは違った人なのであるわけだけど,○○お兄ちゃんとか余計な接頭語なしにただお兄ちゃんと呼ぶだけで混乱なく成り立つその会話の,お兄ちゃんがお兄ちゃんはと連呼されるお兄ちゃん密度の高さは心地よいものである.なし崩し的に両手にお兄ちゃんとなった果鈴の幸せを僕はそのまま絵にしようと上のような構図を考えたのであるが,それが実はそのままエンディングスチルであったので驚いた.両手に兄というのは僕だけの妄想かもしれないと思っていたがそうではなかったのである.そのとき果鈴の結びのことばは「大好きな二人のお兄ちゃん」であって,思いっきり話をばらしているがこれがばらさずにいられようか.考え得る最高のエンディングであった.
2006/07/24 04:19:02link
厚底ブーツを唄っている高橋裕子(高梁碧)の歌声がとても好きだ.「なんとなく北へ。」では他の四人と一緒に唄うなか,"春の日差しは〜"というソロパートだけが突き抜けて聞こえる.少年少女合唱団もかくやのすーっとよく通る声だ.他でもっとこの声を聞けないだろうかと思って探してみたが,厚底ブーツの他は麻雀ゲームのエンディング曲1つしかない.運良くフレッツ光に加入していたので「帰ってきちゃったSEED120%」も聴いてみたところ,タカハシは三十路ほどのお姉さん声だったので驚いた.なるほど,お顔を拝見する限りこちらの方が地声に近いと思われるので,そうするとあの少女声において伸びる歌声を出せるというのは素敵な才能だ.唄うと声に色がつくのはよくあることなのでなにも驚くほどではないかも知れないが,全く地のままの歌声だと思い込んでいたからその落差だ.そういえば僕の姉も電話のときと唄うときには少女のような可憐な声に変わる.
2006/07/24 03:54:50link
そんな,兄弟天気図のおはなし.
厚底ブーツがきっかけとなって,そろそろ「北へ。Diamond Dust」の続きをしようという気持ちになった.押し入れから久々にドリームキャストを取り出して,電源ケーブルが見当たらなかったからサターンのをそのまま流用.ディスクを入れて,さぁスタート,というところでどうしてもそこから先に進まない.ディスクがうまく読み込まれないのである.ああそうか当たり前だ,Diamond Dust は PS2 のソフトである.僕は北へ。のためにドリキャスを買ったというくらいなので,続編といえばそう間違ってもおかしくはない.そして,セーブデータは2年前.記憶の彼方である.
2006/07/24 03:46:31link
このところ雨が続いていて嬉しい.蛇の目でおつかいランランラン,革靴で滑らないように歩いていると,あれだ,僕の大好きな"がんばれ!私と厚底ブーツ",というやつ.雨だから長ぐつであるしそもそも北海道に梅雨はないが,ともかく足元に興味のゆくあたりがいかにも子供さんらしくて良い.大人にとって歩くというのは当たり前のことであって,右足左足を交互にバランス取りながら出すことなど日常あまり注意をはらうことなくできるものだと思うが,歩くというのはもともと難儀なことであって,子供が歩きながら何か蹴ったり踏んづけたりくねくね交差してみたりと地面のものや足元の感覚をやたら意識するのはそうした注意を払うべき事情によるのではないだろうか.僕はいまだおぼつかない.先ほどの歌詞については,がんばれ!私,ではなく,私と厚底ブーツ,というあたりが特にお気に入りだ.靴につつまれた足先の部分は自分とはまるで別の生き物であるかのように振舞うのである.
2006/07/24 03:27:13link
Fraterniticalization
姉がmixiを始めたので,姉弟だからマイミク登録はちょっとよしとこうね,とあらかじめ釘を刺しておいた.何がちょっとなのだろう.僕としてはええかげんシスコン気味であるところを解消したく,ここでちょっと距離を置いてみようという算段であったのだけど,向こうはどうも僕が実名公開であるので姉弟関係という個人情報が流れるのはちょっと良くないからだと思ってくれたらしく,そうした方向で誤解されたと判って,結局ちょっと安心した僕がいる.
2006/07/24 03:18:12link
雨の日

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白石果鈴,Zaurus SL-C3000 + CloverPaint1.1, 60min

2006/07/24 02:59:01link