木々や星のことばかり
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1801 [3月][4月] 最終日記彼女(2000/4-2001/3)
前日は中将が持ってきてくれた、だぁ!だぁ!だぁ!のシンデレラの回に萌え転がったり、GALLFORCEを見せたり。
昼からはJIMも加えて関内、馬車道通りの東宝会館でメトロポリスを鑑賞。ティマ、ぱんつはいてないんじゃよー。ロボ娘としては手堅いところで、電源落ちて瞳孔開いてるところとか萌え。中将はぶかぶかズボンをはいた後のほうがお気に入りの模様。とかだいたいそんなアニメ。とにもかくにも、名倉さんの描くロボ娘がうねうね動くのをしかと見よ。あと、大人のたくさん出てくる話では、少年は機知に富むほうが見ていて気持ちいい。その点でこの話はなんとも気持ちが悪い。大人もみんな頭悪いわけだから、まるで救いがない。
その後は横濱カレーミュージアムで目の食事。いや、僕はおもてなしの心も重視するので、見た目以上にはこれといって良いところなしな気配。食券なんてつまらないじゃないですか。食べに入ったのは「スパイスの秘境」。JIMに案内してもらったのだから、当然の流れではある。並んでいる間に見た、海軍カレーの玄関に立ってるおねえちゃんの芝居がかった敬礼がやたらと気に入った。
オートフォーカスの仕組みというのは、日頃不思議に思いつつも、調べないままにずるずると今まで来てしまったという感じです。距離の計算って三角測量くらいしか思い付かないのだけど(メカ弱い。)
たしかに天野は僕のおよめさんですが。
天野と祐一との会話がある種の神話らしさをもつ理由としては、祐一の天野に対する特別な意識が全てに先立って感じられる。特別、というのは一つは不意打ちの神秘的な出会いであるだろうし、身長は僕より10cm下で、ちょっと上目遣いでこっちのほうを見ていたり、あっ、このくせ毛は毎朝はねて大変だろうな、でもつい手でわしゃわしゃかき混ぜてしまったりして、ひどく怒られてしまうことも。いつの間にか僕の話になってるけどこのまま続けると、僕が今インタビューを受けたとして、天野のことを好きになったのはいつですか、とか聞かれたら、ズバリ、一目惚れです、と答えるだろうが、これはいかにも嘘くさい。真琴の話を読み終えた後で、そういえば、はじめて会ったときから天野のこと好きだったような気がしてくる。一目惚れというのは、会った瞬間に宣言しない限り、どうにも証明しようがないだろう。
一目惚れはたしかに強弁だが、それにしたって好きになる気配があったことくらいは語らせてもらいたい。ただ天野のことだけを見つめるとき、その根拠の薄い言動を僕が信じることがあったとすれば、彼女の言葉が神話と成り得る未来を、少しは感じていたと思ってもいいんじゃないか。
前のは、僕がただ天野とだけ関係をとり結ぶための小話なので、話の神様というトピックとはずれてる感じがします。僕のcontextで言うと、秋子さんとの間に特別な関係を結びたいときにはじめて神話みたいな言葉のことを考えなくちゃならなくなるので、物語の神様が誰か、というのはよく知りません。jagarlさんは何度か物語の神様の話をしておられたような気がするので、「神様」というのは意味深い言葉であると予想されるんですが、今のところ僕にとってはout of contextで、違和感がありました。
夕方ごろ目覚め、熱が高いことに気付いた。しんどいのは空腹のためではなかったらしい。だいたい、部屋の温度が高いのか体温が高いのか分からん状況だし、体中が痛いのも、先日からのカラ咳のせいだと思っていた。
とりあえず、飯を買いに行く。ポイントはパイナップルの缶詰めである。今月の初めに風邪を引いたとき、大家さんにパイナップルの缶をもらった。大家さんの息子さんが風邪のとき、パイナップルを食べさせたら翌日にはけろりと治るらしいのだ。ちなみに、缶詰めだと効力が落ちるので、生を冷やしたものがベストのようだ。いずれにせよ、僕はそのときの缶詰でずいぶん体が楽になったので、今回も同じことをしようというわけだ。この部屋は大家さんの文化圏なので、おそらくはそういった話が力を持つ。コンビニ弁当は半分しか食べられなかったけれど、パイナップルのほうは全部食べた。熱があるというのにわざわざ日記に書くのは、おまじないみたいなものである。
ところで、Dr.リンを初めて見た。わー、琴梨ちゃんお久しぶりー。とか勘違いをしたまま寝る。あるいはマナちゃんが看病してくれたら三秒で治る予感が。とか、うわごとのように。
ご心配 おかけしました。おかげさまで、1度ほど熱が下がりました。これだけで随分楽。ただし、こちらを読んだおかげで、0.1度ほど上昇。パイナップルも本望だろう。うちにも祐一くんが来てくれないかしら。往人さんならなお嬉しい。
こんなときはどうも祐介や耕一や冬弥には来てもらいたくないのだけど、どうしてだろうか。彼らには僕に触れてほしくない、それは彼らが何をするべきか分かっちゃいないからというか。いざというときに父親役に立たず、というのが一番近い言い方だと思える。これが謎の少年(MOON.)ならば、側にいたってなにもしてはくれないのだが、それでも嬉しい。浩平もウェルカム。真一郎はむしろ僕が看病したい。氷上シュンは嫌い。
こういう話にはたやすく感染するもので。ほら、僕、風邪引きだし。
動ける程度に熱は下がったが、胃腸がすこぶる痛む。変な病気ではないかと危惧していたところ、今の風邪は胃腸にはこないらしいですよ、と後輩に追い討ちをかけられる。風邪じゃないのか?
5本の指には入ろうという程度の悪夢を見た。なにせ、妹が減らないのだ。文字ではどうにも表現できないのだが。僕の夢にキャラクターが出てくるというのも、初めてではなかったろうか。
SNOWは、あんまんスキーとしてはいきなり共感度が高い。中将君にムービー見せられて、あと等身大ポスター目当てにPUREGIRLを買ってしまう。いや、あのちびこの寝相の悪さも良し。ちびこのぇちシーンはないものと思われたが、有る模様なので驚愕した。まぁ、あの違和感からするとやはり非人間だろうか。
竜神というのが姫なのは最初ぴんと来なかったけれど、我らが白雪姫様のことをすっかり忘れていた。村が沈むよ。
あるいは、弁天様って竜神の一種なんでしょか。
意識があったので久々にシスプリアニメ。亞里亞ちっちゃい。身長は分かっていても、それじゃ高さくらいしか想像できなくて、幅はイマイチ分かんなかったのである。実際に見てみると、折れそうなくらいに華奢だと分かる。ちなみにスリーサイズを書かないところも僕がシスプリを好きな理由かと。
平熱まで下がったので、変な病気ではなかったようだ。お腹の調子は相変わらずだけど、胃が痛いということはもうない。このまま何事もなければよいのだが。なにせお腹の痛さに関してはあまりいい思い出が無い。いや、そりゃ誰だってそうか。
あまり詳しくは書かないけれど、高校の特殊教室の冷房は体を壊してしまうほどキツかった。予備校の教室もそうだったと思うが、いずれにしても、高校生くらいの体はよほど頑丈だと考えられているのか、冷凍マグロでも作ろうかと言わんばかりの寒さである。今みたいに薄い毛布を持ってくるほどの機転が利かなかったから、夏場の体調はいつも酷かった。
高校に冷房があるというのはぜいたくだったと思うが(今ではそう思われないかもしれない)、我が校はそれなりにおぼっちゃん学校で、ついでにいうと進学校だった。だいたいそういうところに住む輩というのは(プチ)衒学的傾向を持つものであるが、現代思想と呼ばれるものはあまり人気が無くて、うちの出身者らしい高名な先生を呼んで講演して頂いたときも、反応は鈍かったように思う。
だいたい、その講演者について印象に残ってるのは、どうもブランデーらしきものを飲みながら話していることと、せっくす、と言う言葉が何度も話の中に出てきたことくらいで(ツバ飛ばすくらい強調しながら)、話のほうはよくわかんなかった。相手が中高生だというのと、そこがおぼっちゃん学校だということを考えると、この二つを覚えてればむしろ講演者の狙いの最低ラインくらいは達成されていたかもしれない。僕が当時ずいぶん奥手だったことを考えると、もうちょっと内容のわかった人もいただろうと思う。あとは講演の最後に、この学校の近くに住んでるから何か話したいことがあったらいつでも来てくれ、と自宅までの地図を残して去っていった面白い兄ちゃんでもあった。まぁ、その程度が僕の知る浅田彰の全てである。
思い出や思い入れでない思考というものにはあまり興味を持てない、とかふと思ったもので。
浅田彰の話が出てきたのは、こちらからこちらを読んだので。たいした理由もなく。
お腹いたい。
思い出話に過ぎないというのに、昨日みたいに浅田彰のことを書くと私のところに電波めいたメールが届いてしまうという状況には、どうにもこの人物の周辺に広がっているらしい世界の嫌らしさを想像します。そういうことがありそうだったので近寄りたくない世界だったんですけど、思い出話に出すくらいはよかろうと思ったら、これだ。彼の名に過剰に反応する類の電波人が私の日記なんぞを読んでいたというのも驚きでしたが。ちなみに山形浩生という人の文章も昨日はじめて読んだだけですが、もう一度書くと、私は思い出や思い入れでない思考というものにはあまり興味を持てません。この文章にいいところがあるとすれば、浅田彰という人に対する思い入れが感じられるところです。あとちゃんとは書いてなかったかもしれませんけど、私、浅田彰という先輩のご本はまるで読んだことないので、そこんとこよろしく。
名前が出てきたことくらいにしか反応できないなんて、ああ、つまらねぇ。ほんとつまらねぇよ、あんた。HTよ。
オフ会のほうは、SP48Kさん、TOKさん、Keiさん(リベンジ)、スターライトさんとの5人で、お茶とかいろいろ。
SP48Kさんとこの前の天野話の続き。「僕の天野はね、スタイル悪いんですよー」とか僕が嬉々として秘蔵?のイラストを見せたら、「あの、これは幼児体型って言うんですよ・・・」と声を潜めて返されてしまった。言い訳不能。
ヴェドゴニアは、はじめが香織End.で次がリァノーンEnd.
珍しく彼のほうから電話がかかってきたから喜んでいたら、間違い電話だったらしく残念。僕のほうから電話があった、という誤情報が伝わったらしい。まぁ、せっかくだからと少し喋っていたのはヴェドゴニアの話。香織ええ子や。リァノーンEnd.はかなり好き。彼も感動したとまで言うから、僕のほうも転生を話に持ち込みながら惣太がリァノーンのことけして思い出さないのはいい、とくに最後の学園祭は・・・とか語りだしたところで、相互に会話のズレが生まれはじめた。え、これ、弥沙子End.なんですかー。リァノーンの話としか思えなかったので意外だ。僕とリァノーンというよりも、僕ら(惣太と弥沙子)とリァノーンという図式で、なにより惣太はリァノーンを愛するがために闘ったわけじゃなくて、ただ、惣太はどこまでもいいやつだったから闘ったというあたり、確かにEnd.やらシナリオと呼ばれるものが恋愛関係を前提とするなら、これは弥沙子End.なんだろうけれど、ここは惣太のいいやつっぷりに惚れるところで、その対象がリァノーンだったから、あれは彼女の話だと思いこんでいた。
もう三ヶ月以上前の話になるが、五島プラネタリウムの最終投影が行われる週末のこと、僕の誕生日に合わせて末永と渋谷で待ち合わせた。だけど投影のほうは満席で参加できなかったから、そのあとはぶらぶらと渋谷の街を散歩していた。僕は自分の興味について普段から語りたくて悶々としている、ということはないので、枕もなしに何かを語ることになると相当困ってしまうのだけど、街の雑踏を抜けながら、そこかしこで目につく僕が慣れ親しまないようなファッションやはやり言葉のことなんかを末永に尋ねたり、あるいは朝起きてから渋谷に来るまでの、最近の目覚ましの数はいくつであるとか、車内の釣り広告の「あゆ言葉・あゆファッション」の話(うぐぅ?羽リュック?)とかたわいもないことを話してみたり、そうこうするうちに、なんか大切な、話したくなるような、僕が好きかもしれないような物事の話が引っ張り出されてくる。この日記もよく似たもので、たいていどうでもいい話の枕を書いているうちに、本題が思い出されてくる。
散歩は続く。いきあたりばったり歩いていたのは、昼ご飯を食べようとしていたからで、二人とも渋谷には詳しくない。僕が先導する形で何百メートルか歩いたところで、末永が気づく。「ソガさん、もしかして横断歩道があったら必ず渡ってませんか、」 たとえば、道路の右側に行きたい場所があったとして、僕は右側を歩いているとする。しかし、左側へ渡る信号が青なのである。青は渡れ、である。せっかくだから、渡るべきだろう。僕はいつも目的地までたどり着くのに自然とジグザグに進んでしまう。あみだくじの要領だ。他人にばれたのはこれがはじめだった。
12人の妹をプレゼントされたあと、エトランゼを観に行く。そしてつばめグリルで夕食を。
高校の英語の授業だったと思うが、帽子をあみだに被る、とはどんな被り方かを先生に聞かれて困ってしまったことがある。当時、弥沙子のように内気な少年だった僕は、ためらいがちに、帽子を後ろ前に被ることだと答えて先生に笑われてしまった。僕の顔は真っ赤だ。あれは決死の選択だったんだけどなぁ。近頃は選択肢があったとして、とりあえず自動的に曲がってみようか、と思う程度には緊張しなくなった。あみだくじ、必ずどこかにはたどり着くだろう。ゲーム中の選択肢とあみだくじの仕組みとはずいぶん違うものだけど、迷ったとき、どちらにしてもどこかへたどり着くさ、と思えるところは変わらないだろうか。弥沙子のボンテージファッションをあんな笑顔とともに再び見ることが出来るとは思わなかったから、その選択が自動的なものに過ぎなくて、必ずどこかへたどり着くものであったとしても、その行く先は星の数ほどあって、中には幸せな星も混ざっている可能性に、感謝をしたくなる。
なんとも顔色の悪い話ではあるが、文章のほうは血のめぐりがよく読みやすい。そしてときどき、美しい。
旅立ちの荷物は、少ない方がいいという。
だが、今はその限りじゃない。
(リァノーンEnd. エピローグより)
時間や距離を越えて想いを届けるということは、何かを誓った指輪であるとかいつも大事に持ち歩いている品であるとか物に託されることがあるのだけれど。
「……やぁ」
「まだ俺、君に、謝ってなかった」
特別な意味付けも持たぬ飾り気の無い言葉が連れてくる思い出こそ、余程の荷物となってくれるだろう。弥沙子が言うように、今はその限りじゃない、荷物の重さこそ幸せであったと思える瞬間において、それは不意を打つように届けられた。
弥沙子はあのとき確かに、もう惣太のことは忘れていたんだけど、その遠い少女時代のこと、声を上げられなかった日々のプレッシャー、惣太のために何かしようとしていたがむしゃらさ、惣太のいない独りきりの部室、弥沙子の聖域。記憶の中に埋もれていたらしい風景が一度によみがえるのは、幼さに見合わぬ数のエピソードで日々があふれかえっている少女時代のことだったから、それがいちいちどれだけの重さであったかなんて、あとになって不意打ちで思い出されるしかないだろう。
私は昔、あんなにも激しく、切なく、誰かを想ったことがあったんだ……
中学高校のときに何に泣いたか何に笑ったかなんて思い出そうとしても、もうトルクの霧に巻かれて判然としないけれど、それは判然としないままに、昨日の帽子の話のようにふと思い出されたり、あるいはいつの日か不意打ちで僕を驚かせてくれるための、風景の集合であるという程度には、重くて形のある霧である。
「誰が悪かったわけでもないし、仕方のないことだったけど、でも君には……済まないことをしたと、思ってる」
僕が霧を霧だと思い込んでいるのが何故だかは分からないんだけど、素直な言葉っていうのがきっと、霧のなかの見落としていたエピソードを再生する。僕が疲れたり追いかけたり追いかけられたりしているときに、それはいっさい語られない。惣太のまっすぐな言葉に安心できればこそ、ただの出来事だったかもしれない思い出を、おはなしとして体験できる。優しさを誰かに届けることは、不意打ちの、なんだって静かに話し出したくなるような語りの場が生まれる瞬間とよく似ている。
どうも弥沙子のことばかり見ています。
鞠乃さんをAFiNAにお引越し。ほったらかしでごめんね、というわけで、二週目である。
よく喋る子である。独りだったから、独り分以上しゃべらなくちゃならなかった過去を想像する。たしかにいきなり身の上話だけど、そういう子はよくいるような気もしてきた。人間の話をしようとすると、身の上話くらいしか手持ちのものがないという場合には。鞠乃さんは「一人前」になりたいんじゃなくて「一人前の人」になりたいのだったり、「なつたち以外の人と寝るのははじめて」(なつ、というのは猫)とか素で言うんだけど、とくに「なつたち以外の人」には参った。鞠乃が何歳であるかは明らかでないけれど、年齢が高いほどイタい子ではあるだろう。なんか今回、18歳くらい?とか思ってしまったのだけど、前回は15歳くらいとか言ってるのを見ると、どうにも近頃の自分のイタさを投影してしまっているような気がしなくもない。
Web日記というものは、公開している以上、読まないでほしい、と言うのは変だろう。しかし、こっそりと隠れて読んでね、というくらいはお願いしてもいいのではないだろうか、とか、ふと思った。
だいたい自我の実態なんて電波を感じるがごとくで、せめて、見てくれぐらい星と見紛うものであってほしい、とかそういうようなことを、いつか、考えていたような気がする。
星だか電波源だか区別のつかんくらいこの世の果てにあるものをそう呼ぶのなら、QSRSというのはずいぶん理想的な人間の名前だろう。
電波望遠鏡をロマンティックに思うのは、目では見えないものを捕えようという話だからで、望遠鏡という言葉には目で見るという意味が半分程度しかないと考えることもできるだろう。望むとはむしろHopeなのだとか言うと気障かもしれないけれど、僕の想像するそれは例えば電波となって消えた妻を探し続ける夫の図であったりするから、天文台の方々には申し訳ない感じである。おまえのおかあさんはお星さまになったんだよ。どのお星さま?ううん、ここからは遠すぎて見えない。この地上からはそれは電波の塊であるようにしか透視できない。おかあさんは電波になったのね。そうかもしれない。じゃあ、声が聞こえるかな。ほら、遠い国のラジオがときどき混信するみたいに。それはどんな内容だろうか。手紙を読み上げるの。小さい頃のおかあさんが出した手紙が毎週届くんだ。余計なおしゃべりや音楽はなくて、ただ手紙が読まれているだけ。風のない午前零時くらいには、黒く静かな海を越えて、声が届くのかもしれない。波というのはずいぶん立体的で、見ることも聞くこともできるのだ。俺とおまえとは右と左のそんなくいちがったステレオで、彼女を望み、捉えるのだろうね。
岩本隆雄さんの新刊が発売されたことを、姉からのメールで知る。おお、イラストが小菅さんではないか(くますけと一緒に/新井素子)、嬉しい。姉もついにD503iを買ったらしく、メールちょうだいと書いてあった。僕も今週か来週にはSO503iを買う予定なので、買ったらメールしよう。いや、PCからでもできるけど、やっぱ携帯から携帯へメールしてみたいじゃないですか。みんなそうしてるって噂だよ。しかし、姉よ。P503iSを選びそうになった理由が携帯変身Gフォンに似てるから、というのには面食らった。いつの間に東映戦隊シリーズを見れる体になったのだ。オダジョー効果は計り知れない、と思った。
iモード端末を買ったので、僕もついに出会い系サイトに登録ですよ。さっそくだけど相手はターニャっていう子で、来週末には小樽まで会いに行こうと思ってます。ちなみにメールは彼女からの着信専用ですんで、そこんとこよろしく。
で、この登録サイトだけど、僕が端末買うまでに終わっちゃうかと思ったけれど、一年以上続いてるっていうのが驚きだった。今でも更新があるしね。