Waffle's Note
あなたが好きなのは、麻美でしょうか。
それとも、麻由、トモコ、綺麗なお姉さん、
もしかすると、みんな、大好き?
というわけで、今回は「いつのまにか過ぎ去った桜の季節へ」のあとがきにかえて。まずは、拙文を読んでくださった皆様に感謝致します。まだの方も、ちょっぴり時間が空いてしまって、なんとなくぼーっとしてしまうような時にでも、読んでやって頂けるととても嬉しいです。
私が好きなのは「桜の精編」の話、どちらかというと麻美寄り、という感じだったのですが、当初は、あれが「麻由編」だと思っていたため、他の四つのエンディングの中には当然「麻美編」があるものとばかり(^^; でも、実際の麻美の出番は「桜の精編」の三シーンだけなのでした。
そんなこんなで書き始めたSS、書いてるうちに、あまり好きでなかったトモコさんのいいところを見つけたり、自分の中で、キャラク夕ー像の変わってゆくのが面白いと思いました。
どこか少しでも気に入って頂けたところがあれば幸いです。ご意見、ご感想などもお待ちしております。
上のZauARTの彼女は、ゲームに登場した時からちょうど一年が過ぎた「いつのまにか〜」の中の麻美。ちょっと髪型を変えてみました。
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「季節を抱きしめて」・・・そこにはみんなが、ありました。
記憶の中の少女、思い出のその名前、
誘惑的な君、全身を濡らす冷たい雨、
姉妹の思いやり、昏睡する君、
そして、恐ろしいまでに綺麗な桜。
それはみんな、大学時代、私が好きになったものに通じていたのでした。
これまで他の手段で何度か形にしていた同題のものを、今になってニ次創作の形で書き改めたのは、この季節がなんとなく、私に一年ちょっと遅れの卒業製作を創らせようとしたからで。
去年、大学の卒業式にはあえて出席しなかったので。
この話を書き終えて、ようやく再開した『輝く季節へ』で、みさき先輩に一年遅れのおめでとうを言われて嬉しかったり。そんな巡りあわせの幸せと不思議を感じる今日この頃です。
「いつのまにか〜」の話に戻りますが、公式ファンブックの設定集に、主人公が文学科に在籍してるとあったのを見つけて、その辺りの話が少々過熱気味になってしまいました。
ファンブックは持ってない方もおられると思うので、以下に「いつのまにか〜」が公式設定と同じところ、異なるところを挙げてみました。おまけ要素として、ゲーム本編、及び拙文の参考にご利用ください。
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- 悲恋桜の呪い
ゲームでは、誤って伝えられた伝説を正して呪いが解けましたが、拙文では、伝説はそのままに別の形で呪いが解けました。
- 麻美の入院
ゲームでは麻美も交通事故にあって、近くの病浣で昏睡していましたが、拙文では呪いの設定を変えたため、このエピソードはありません。
- 主人公を好きだった麻由と麻美
設定によると、麻美は主人公「僕」のことを麻由のアルバムの中で見つけて、憧れの気持ちを抱いたそうです。麻美が主人公の写真を持っていることに気づいた麻由は、主人公のことが好きだったにも関わらず、どうしても気持ちを伝えられませんでした。拙文では、麻由の家で直接会ったことになっています。
- 『桜の樹の下には屍体が埋まっている!』
梶井基次郎「桜の樹の下には」の冒頭にある有名な一節。ゲーム本編には登場しません。
- 咲哉
唯一、ゲーム本編には登場しないキャラクターです。
- メグミさん
イマムラメグミ。トモコの友達で、ゲームでは主人公が鍵を落とすシーンに登場します。ロングヘアの方がメグミさん、ショートヘアの方がユウコさんです。
- 竹取物語の特講
ゲーム中、大学の階段教室で主人公とトモコが受けていた授業です。同じ説明を何度となく繰り返すこの授業、主人公でなくても眠くなります。拙文のはどうやらそれの補講のようです。きっと春休みだろうに(^^;
- 修学旅行
設定によると、主人公が麻由を好きになったのは、高2で同じクラスになった時。だとすれば、修学旅行は一緒だったかもしれないと思って、こうなりました。
- 「難波津に咲くや木の花冬ごもり 今は春べと咲くや木の花」
「難波津に梅の花が咲いています。今こそ春が来たとて、梅の花が咲いています。」という意味。もちろん竹取とは関係ありませんし、ゲームにも登場しません。「さくやこのはな」といえば、大阪の人にとっては聞き覚えのあるフレーズではないでしょうか。鶴見緑地に今も残る、花の万博の大温室「咲くやこの花館」の名前ですね。
- 北海道にいた麻美
麻由の家族は、彼女の死後、海外へ転居しますが、麻美だけは帰国して北海道の寄宿舎付きの高校に通っていたようです。公式設定より。
- 麻美と民話学
麻美が民話学を好きというのは、実は公式の設定。もともとはもっと伝奇的な話にしたかったのかもしれませんね。
- 主人公とオカルト
主人公が国文学科というのも公式の設定。燃えますね〜。国文好きだと、自然にオカルトが身についたりもするでしょう。偏見 (^^?
- 「桜の森の満開の下」
上の「桜の樹の下には」と間違えがちですが、こちらは坂口安吾の作品です。
『近頃は桜の花の下といえば人間がより集って酒をのんで喧嘩していますから陽気でにぎやかだと思いこんでいますが、桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になりますので・・・』
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