最終日記彼女
いつのことだか、思い出してごらん。
◆よく使う機能を前面に持ってきました。
▼メニュー1:最初に表示されているメニューです。
・右から5番目のボタンがレイヤ合成(or演算)
・右から6番目のボタンがレイヤ削除ボタン(前のdelボタン)
▼メニュー2:「操作メニュー」キーを押すと現れます。
・キーをもう一度押すか、「保存」「別名で保存」ボタンを押すとメニュー1に戻ります。
・白いアイコンは今後実装される機能のためのダミーです。(これがないと歯抜けで格好悪い (^^;)
◆ルーペツールで2倍/4倍へ拡大する際に、タッチした点が中心とならないバグの修正。
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ボタンの位置がころころと変わって分かりにくいですが、ベータ版のうちにいろいろと試しています。
文章ばかり書いていると何かが急速に失われてゆくような気持ちになるので、ちょっと休憩して落描き。キャラは違うけど透子に捧ぐ。
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太陽を背に浴びると
私の生まれた夏の向こう側の国では
ここは聖なるものに成れなかった魂の住む地だと聞きました。 |
sense offはいわゆる聖人には成れない人間の話でもある。主人公は自分が死ぬことで世界を救ったり、愛する人を守るために星の世界へと飛び立とうとするのに、ぜんぶ女の子に引きとめられてしまって、この世に残ることになる。この世に叩き落とされた後にかかるEDテーマが空へ飛び立つ歌というのがまたバランスが良い。その両方を描くことで、天=聖なるもの、ではなく、天と地の間に聖なるものを見るのがsense offの世界。
私が数年前に書いたオリジナル創作に「森の中心の天輪羅針儀」という幻想童話がありました。当時、わっふるwonderland以前のWebに載せていたこの物語をとても気に入ってくださった方がいて、「森の中心の天輪羅針儀」はその方の元でじっくり時間をかけて絵本仕立ての作品へと生まれかわりました。
それが今日、ようやく公開となります。
絵:鈴猫
文:夏町 銅貨
読んでいって頂けると幸いです。
同時に創作小説のページ「夏街通信」も公開しました。「Planet-Aに会いにゆく」は、1998年夏コミに出展した作品を加筆修正したものです。日本の宇宙開発史に寄せたメルヘン。
sense off(otherwise)。数学的思考のできない珠季の話においてもっともイメージの世界への飛躍が大きい(説明がない)というのは、綺麗な構図だけど嫌。・・・だから、数学が好きな人にそれを言われたくはないんだってば。
友人と縁があって、昨日は名古屋の劇団シアターガッツの東京公演を見にゆきました。王道チャンバラものでずっと突っ走るのかと思いきや、終盤、黄泉路のイメージがとても美しく、夏の夜のしんみりと終わる様な味わいがありました。
昨日は時間がなかったので、続きを描きます。
sense offは、前世の人間が現世に転生するラブロマンス、ではなくて、ラブによって現在の人間が過去(あるいは未来)を幻視する話です。いわゆる転生ものが嫌いな人も安心。
あと以下の文字色を白にした部分では、透子について追加しています。
透子は消えるべくして描かれたキャラでした。昨日の日記にも書いたように、まず会話に関する透子の世界観は成瀬によって即座に否定されています。また、計算機の中に思惟生命が生まれる過程の説明はなげやりで、椎子や珠季の話と量子力学との関連付けの美しさの前では即座に吹き飛ぶ安っぽさです。(この際、量子結合という言葉の使い方でさえまだ美しく思える。)しかも、透子の話だけはこの過去のイメージが語られるなかに主人公の視点が入りません。このように、透子の話に関しては、主人公そしてプレイヤーに対しあえて説得力を持たないように描写されています。思惟生命の話のあたりから、私はシナリオライター氏が非情な悪魔に思えてきました。周囲に理解されない世界観を持つ者は、(周囲の)世界から消えてしまうしかないのです。
また、珠季や椎子そして美凪の話に登場する過去視に対して、彼女らはそれをイメージとしてそのまま理解することで「生きる」のに対して、透子はそれを数学的なア・プリオリな因果として解釈を試みることしかできません。そのため同一原理の破綻がそのまま彼女にとっての自己の終焉に繋がっています。透子が同一原理の破綻をイメージとして捉えることが出来ていれば、彼女はそれを自分の心の警鐘として捉え、なんらかの生きる道を求めることができたはずです。それこそが人間の強さ。だけど、彼女にはそれができなかった。これは、イメージによる納得を嫌い、ア・プリオリな世界を指向する人種への揶揄とも感じられます。
私は慧子の話を透子の後にやったので気づきませんでしたが、慧子の話において人工的な身体では人としての意識を維持できないことが描かれており、これも透子の語る思惟生命に対して否定的です。世界観の一致しない人間は、世界から消えてゆくしかないのです。けれども、そうした人間でも(主人公が最後に見たような)イメージだけを世界に残し、イメージとして世界を支えてゆくものなのだという慰めがあります。そうした自虐とともにある自慰行為が哀しい話です。今日は、追悼ミルクセーキを飲んできました。
昨日から、たかださんがお泊まり。sense offや絵を描くことについていろいろお話を聞かせて頂きました。
sense off(otherwise)コンプリート。過剰さを嫌う良心と、ゆるぎない筆で描かれた、愛の物語でした。広くお薦めできる作品ですが、イメージの使用が積極的かつ適切であること、また人と物語との関わりについて描いた数少ない作品であることから、私は特にファンタジー愛好家にお薦めします。
◆総合
人はロマン(天)を抱え得るけれど、ロマンそのものではない。ロマンそれ自身になってはいけない。地に足を着けてとは透子の話ではっきりと語られるし、最後に肯定的な檻のイメージ。人は不自由ゆえに、天地、未来過去を往還する自由を持つこと、そしてそれこそが聖なるものとして輝きを放つのではないでしょうか?
「擬似的」「聖なる」「物語」と、思い返せばイメージの王国であることが事前に強調されていた本作ですが、けしてイメージに堕ちない文章は、プレイヤーがそこへ耽溺するのをやわらかく留めてくれて良心的です。(中毒者の私はもっと苛烈であってほしいと思いましたが。)
イラストの出来にはかなりバラツキがあります。強いイメージを喚起するシーンにキマっているものが多く、そこからは優れた印象を受けます。一枚絵は構図に凝った「語る絵」ですが、画力の追いついてない感じのものもありました。個人的にはかなり好きな絵です。
音楽は概ね物語に合っていて、強く印象に残ります。OP・EDテーマと合わせて、作品の持つ説得力のうち多くを担っていると言えるでしょう。
一方で、欠点は物語様式の問題に集約されると思います。詳しくはすでに書いたネタバレ伏せ字部分ですが、ひらたく言えば、一人ずつクリアしてゆくギャルゲーの文法が、その物語内容に比してどうにも格好悪いということです。けれども、並以上の構成美は持っていますし、プレイヤーの慣れ親しんだ文法を(かなり意図的に)用いたことはプレイの敷居を低くすることに繋がっていたとは言えるでしょう。
各話の全体の中での位置付けとかは、また今度。
・透子
透子ははじめっからチャンネル全開少女だったので、主人公は最後イメージの海に呑み込まれて終劇かも(^^; とか恐れおののきながら進めましたが、全くその正反対。成瀬同様、主人公がイメージへの道をほとんど開かないままに終わりました。透子は世界を一人で支えていたことも合わせて成瀬との対照でしたね。
・全般(透子)
もうすぐ終盤(残るは透子+α)だし、ここまでで綺麗にまとまってるところがあるので、ちょいとまとめ。以下、直接的なネタバレはないんだけど、いちおう伏せです。
主人公以外(珠季、椎子、美凪、成瀬)は皆、その能力(か何か)によってはじめからイメージの世界と繋がってる人たちなんだけど、主人公だけは能力に自覚的でなく、イメージに対してsense offされた状態(実に対照的)。そして、彼女らと蜜月を迎えてはじめて主人公にイメージへの道が開ける。それもまた加速的に。ただし、ここで成瀬だけは特殊。彼女が意識的に死のことを伝えなかった(イメージの世界を閉ざしていた)ためか、主人公はイメージの力を得ることはできないままに終わる。成瀬の本作における立ち位置(出会いが"a story named "sense off" begins."に繋がっていること)を考えると、今後なにか意味を持つことが期待される。
で、構図はひどく美しいんだけど、この加速じゃ普段からイメージに対して受容的なプレイヤーじゃないと、ついてゆけんよー(^^; ONEやMOON.や舞の話でそうしたスタンスを持つプレイヤーは増えたかもしれんけど、その他KANONやこみパが好きな人ほど多くはないだろうに。ゆうろさんの絵と音楽がかなり引っぱってくれるんですが。(舞の話でも音楽と麦畑と技巧としての泣かせが引っぱってました。)
あと、同じ構図(上記以外にも過去・未来・希望のパノラマ)を少しずつずらし、幾度も重ねて語るのは、イメージの伝え方としては非常に強固。・・・なはずなんですが、一キャラずつクリアしてゆく物語様式には合っていないように思えます。OP、EDなんか入れてプレイヤーに話の始めと終わりを意識させてしまうと、話毎にイメージが霧散します。キャラクターをクリアする(まさにclearだ)、というギャルゲーの文法が困難を増しているように思えますが、例えば形式的な話の始めと終わりから本来の意味をもぎとってしまったPrismaticallizationの様式には、話毎のイメージを重ねる手法として期待させられます(プリズマがイメージに重点を置いたゲームでなかったのは、その点で少し残念でした。)というわけでここまでの話、このイメージの重ね合わせがスムーズであれば、いっそう美しかったと思います。
・・・次は透子さん。
sense off(otherwise)は四人目、成瀬の話を修了。これはまた、シンプルな。
まずは、昨日言葉に出来なかったり、口をつぐんでいた部分について。多くの人にはどうでもいいことかもしれないんですが、私が最も驚いたのはフロレアールのときにはほとんど出てこなかったイメージの世界が使われるようになったこと。シナリオの元長さんの制球力はフロレアール投法として至高の域に達してるように見えただけに、いきなり魔球がくるとは(^^; なんというか、渾身の一撃を放ったあとに返す刀でもう一体切るような根性を感じました。珠季と美凪の終盤は特にそうで、ゆうろさんの絵との組み合わせが決まっていると思います。絵の力、大なり。成瀬についてもそんなところで、以下、イメージの話を中心に例によって好きなところを書きます。今回とくにネタバレがキツイのでご注意を。
・成瀬
・つづいて、美凪
・全般(美凪編)
で、もちろんDC版Prismaticallization(メールアドレスがちゃんと"p17n"になってます (^^; )もゲット。澄香と雪乃をクリアしたので、キャラクター的にはようやくフルコンプリートです。澄香いいねぇ。トップにいるだけはある。みゆの話はあまりに「みゆのいびつな季節」を描いてるんで、温かく見守ってあげるお兄ちゃんとしては最高にしても、プリズマ的には違う。その点、やっぱ澄香ですねぇ。sense off中なので細かいことはまた今度。フロレアールと鏡像かどうかは分からないけど、直交してるとは思いました。sense offと同時にやっても全然印象が被らないし。さて、あとはDC版の追加メッセージを読んで楽しむとしますか。
DC版の特徴については水姫が書いてますが、こちらでも補足。ええとまず、大きい変化としては一人称に「俺」が選べるようになりました(笑)いえ、PS版からデフォルトは「俺」なんですが、それを一度消してしまうと漢字リストに「俺」という文字がないので選べなかったという・・・。スキップが綺麗。前のも味はあったんですが、全ての描画が追いついているDC版は、これはこれで美しい。あと、BGMが変わってるのは、もともと内蔵音源なんだからしょうがないですよ (^^; 音が切れないのがまたいいところなんだし。マニュアル冒頭のストーリーも文章を練り直したようです。ちょっと若さ炸裂で恥ずかしかったところを隠した感じ。 あと、ラオックスの魂の赤。
この音源のチェック時に気づいたんですが、DCのCDプレイヤー機能は最高ですよ! ゲームの場合、CDレーベルがCGとして取りこまれていて画面で周るんです。知らなかった・・・。というわけで、プリズマもあの緑のレーベルが回ってくれます。全部じゃないみたいで、以下のゲームで確認。
あとトゥインクルスタースプライツは駄目でした。廉価版だしなぁ。ってごめんなさい、こんなけしかDCのゲーム持ってなかったり。
sense off(otherwise)は三人目、美凪の話を修了。・・・これは言葉にできないです。元長さんのロマンティストっぷりに打ちのめされまくり。落ちついてから何か書きます・・・。機会というのは重なるもんで、ちょうど梶尾真治さん読みたいなーとか思っていたりしたときで。私にとっての梶尾さんとは、またそういう人だから。あと、いちお依子センセも修了してはいる。
(三文削除)<やっぱ、この話は全部終わってから再度することにします。
痕 for igeti(ザウルス)がVGA対応に。そりゃあのアイクルーズの精細なVGA画面で見たら、ディスプレイより綺麗ですよねー。いいなぁ。
birthday eveのフルコーラス版をようやく聞いてみる。う、美凪の歌だー。・・・当分、こんなこと言ってると思いまふ。
だって、モンブラン、モンブラン〜、って美凪も歌ってるじゃないですか。マロンですよ、マロン。(だめだこりゃ。)
おっけーですよ〜。>たかださん しかし、そう呼ばれますと確かになんかアレですね(^^; どうぞ、お好きなように呼んでやってください (^^;;
sense off(otherwise)は二人目、椎子の話を修了。珠季と比べて話が単体として完結してますね。フロレアールで言うと、ED1と2。3行程度の細切れは確かに読みにくいところがあるんですが、今のところ他の理由によって肯定的にとらえています。珠季に関しては最初キツかったですが、なんといっても"I'll give you sacred words"な話(^^;ですから、言葉を交わす感覚を反映していて良いかと思いました。あと椎子(ベルトホルトの物語)のところで、全画面表示によって3行表示の世界から物語の浮かびあがってくる感じが好きです(^^)
例によって、椎子ネタバレ有りなメモとか軽口。
・椎子(な、長い・・・)sense off(otherwise)は珠季の話を修了。おそらく20世紀最高のゲーム文芸であったと語られる(かもしれない)であろう。というわけで以下、脚本の元長氏のことばや構成の美に寄せる個人的メモランダム、あるいは軽口。本の好きな部分に傍線を引いて書き込みをするのと一緒なんだけど、なんでPCゲームではそれが出来るようになっていないんだろう? とはMOON.でも思ったこと。
ネタバレにつき珠季を修了してない人は見ちゃイヤン。
・珠季全くの偶然ですが、昨日は大切な人のbirthday eveでした。昨日から今日にかけてちょうど、sense offをやっていました。
元長さんのWebPageをはじめて読む。humansystemを愛聴しておられるナイスガイでした。
残暑お見舞い申しあげます。
残暑で花火もなかろうという話ですが、今日買ってきた遊佐未森さんの「空に咲く花」が打ち上げ花火の歌で久々にヒットだったからなのでした。こういうのは勢いが大切なので、例によってXOR演算合成機能を使って40分くらいで仕上げ。ざうすけは、ざうすけ1.6ベータ7になってます。
タイムマシン(夏祭のエンディングテーマ)もかなり好き。
朝起きたら、末永が横浜から投げた男球が剛速球で届いていたので、それに答えるべくsense off(otherwise)を購入。うーん、もともとAir前にやるつもりはなかったんですが。Airの評価にかなり影響を与えそうなものだけに警戒しまくり。とにもかくにも、今夜からプレイ予定。
ざうすけ1.6ベータ6を公開しました。ベータ版開発室を作りましたので、くわしくはそちらを。ようやくレイヤ移動ツールを追加です。
さすがに力尽きてきたので、当分この状態でデバッグかなぁ・・・(^^;
なんかガリガリとやってます・・・。
ラブちゃ箱の「猫たちの午後」をクリアしました。次郎格好いい、というかいつもと変わらぬ調子で平然と猫の話をやれてしまうところが余計に格好いい。でも、あそこまでやったらアレはいらなかったような。いや、子供が産まれてしまうあたりはとらハらしいんだけど。あと、猫で子供を産む云々という話になると、 無頼猫(高野宮子、新書館)は「猫たちの午後」をことら視点で見た話、とか言ってみる。いや、次郎はこんな奴じゃないけど(^^;
今週はお盆ということで、佐祐理さん強化週間でした。最後にSSというよりは、佐祐理さんに捧げるお話を。
失くしたものを追いかけて
光より速くゆこうとするあなたの
感覚はもう、そのはるか前方にあって
マイナス数千光年の
光の巡りつけない場所の
名前をもたない存在でした。光の言葉は彼方に吸い込まれ
光の素足は体を支えられなくて
天のいと高きところへ落下し続けるあなたが
虚無の裂け目から薫る人影に気づいたのは
単なる偶然だったでしょうか。
光が規定するこの世界は実は穴ぼこだらけで、その狭間には蜜の薫る一人の少女が暮らしていました。穴はどこまでも深く続いていて、一本の川が流れています。少女はいつもその川岸でザリガニと戦っていました。ザリガニには二本のハサミがありましたが、少女は人間だったのでハサミなんか持ってはいません。そういうわけで、この勝負はこれまで0勝300敗で少女の負けでした。
ところが、いつしかザリガニは死んでしまって、少女にひとつ、不戦勝がつきました。少女はちっとも嬉しくなくて、ずっと遊んでいられる相手が欲しいと思いました。
そしてあなたは、川面に映る自分の影と戦い始めた少女のことを、いつもその亀裂から見下ろしていたのです。あなたは腹を空かせた少女が川の水を飲むことを知っていました。その水はやはり甘い蜜の味がするのです。あなたは自分もそれを飲みたいと思っていました。
また、少女がときどき舟遊びをすることも知っていました。その川は時間を逆さに流れてゆく川で、川をどこまでも下ると過去の風景を見ることができるのです。あなたはそこに儚い男の子の姿を見て、顔を曇らせていましたね。
川は記憶を越えてさかのぼり、太古の森を抜けた先に大きな滝がありました。その落ちた先は、未来へと続いているのです。少女はうなる滝壷が怖ろしくて、ここで引き返すのが常でした。だけど、このボートに一緒に乗ってくれる人がいたなら、滝に落ちてしまってもいいと思っていました。
ある時、少女の影がボートのふちを乗り越えて、はい上がってこようとしました。たしかに少女はボートに乗ってくれるともがらを欲しいと思っていましたが、少女の影は重すぎるので、ボートはすぐに転覆してしまいそうです。少女は必死になって影を水の底へ蹴落とそうとしましたが、なにぶんボートの上のことですので、下手をすれば自分も水の中へ落ちてしまいます。
あなたは少女が大変だということに気がついたので、自分に助けられることはないか、と少女に呼びかけました。その声は光の世界を追い越して、少女のところにまで届きます。けれどもそれは天使語だったので、少女にはまるで理解できませんでした。
少女の影は、もう片足までボートに上がってきていました。ボートは大きく傾いています。たまらず、少女は叫びました。このボートに他の誰かが乗って来てくれたのなら、どれほど嬉しいかと思うのに!
その叫びは時の秘裂をつらぬいて、あなたの元へ届きました。けれどもそれは人間語だったので、あなたにはまるで理解できませんでした。
すると、どこからか言葉が聞こえたのです。
「おねえちゃん、あの場所へ降りていってあげて」
その声を聞くと、あなたの感覚は急に重くなって、どんどん速度を落とし、光ある風景を取り戻してゆきました。視界の中、みるみるうちに少女のボートが近づきます。そして、少女を抱きしめることが出来たなら、こんにちは。きっと、人間の言葉をとりもどすことができるのだと、そう確信するのでした。
以下、いつもの日記。
days innocentのEDに見られる少スタッフ体制とデザイン主導な作りに、Prismaticallizationを思い出すなぁ、という話も昨日電話していたところで。それで、とっととさよりさんENDを見なさい、とせっつかれていましたが、ようやく見ました。ごめん、やっぱりみゆを語るには片手落ちだった。ドリキャス版発売前なので以下いちおうネタバレということでご注意を。
さよりさん話の最後に「女の直観」という言葉が出てくるけれども、みゆはやっぱり父親の自分に対する欲望を直感的に理解して、それを受け入れることができないと気づいたからこそ、涙を流したのだということ。みゆ話だけでは、その涙の理由を完全には掴みかねていました。これもまた、お気に入りの話です。あと、明美エンドもまたやり直してその青さに何度も転げまわったり。残るおサルと雪乃の話はドリキャス版でやります。え、VGA対応なのか・・・。そろそろVGAボックス買わねばならんかなぁ。あとドリキャスといえば、レンタルに期待。一週間で400円は安いよ〜。クレタクもスペースチャンネル5も借りてやろっと。
は、はやい。days innocentのリンク集がさっそく登場です。普段からゲーム毎にブックマークを分類しておられるんでしょうか (^^? >sugichさん
ところで、いつのまにか批評本の方まで手に入れておられたとは。お買い上げ誠にありがとうございます m(__)m なお、本のほうにも私のじゃないですがdays innocentのショートレビューがありますので、まだでしたらぜひともご覧になってください。
days innocent(inspire)、ゆりか、睦月の二人を終了。ぐは、私のアレでソレな感覚にフィットしすぎるため、我が魂の危険物指定第1号認定につき、赤信号とともにさっそく末永に電話。イノセンスとノスタルジーとエロスとの関わりについて語りあったり。長電話でごめん。あと、「同窓会」(F&C)以来のマニュアル大賞です。プロローグの絵本と、ゲーム世界とプレイヤーとの関わりについて優しく語りかける文章と。マニュアルの中からすでにこのinnocent worldは始まっています。
「大事」を引いたら、「大好き」が残るだなんて、そんな素敵な!
とにもかくにも、楓に対するゆりかの惚れっぷりと、睦月の大事っぷりと、互いに許しあうゆりかと睦月の二人と。睦月の台詞の中にもありますが、男でも女でもない睦月が受容されるような世界で、周りの優しさに守られたなんの障害もない場所で、追及するべきことはただ「誰かと一緒にいたい」というそんな小っぽけな願いに過ぎなくて。逆に言えば、社会の中ではそんな小さな願いさえも叶えることが難しいのだと言うことなのだから、罪深きイノセンスに希望あれ。
末永に言われて始めて気づいたけれど、あかりのあのひらがなだらけの文章を苦に感じなかったのは、関西人の特殊能力なんでしょうか? 私の場合、なんというかあの関西弁が文字じゃなくてそのまま直接音声として頭の中に飛びこんでくるんですが。
あと睦月の「早生まれ」観に関しては語らねばなりますまい。睦月が楓に話す中に、互いの親が結婚したら楓は自分の「お姉ちゃん」になるね、と言うくだりがあります。睦月と楓は同じ学年なんだから、たとえ生まれた月が違っていてもこういうときは普通「姉妹」になるね、と言うように思ったのですが、そんな違和感を感じつつ話を進めると、そのうち睦月が早生まれだったことが判明(おそらく1月生まれなのでしょう)。そう、直接は描かれてませんが、睦月はいつも自分が早生まれであることを意識しているから、楓が自分よりも年上の「お姉ちゃん」になるということが、すっと口をついて出てくるのです。
かくいう私も早生まれでして、早生まれの人のいくらかには分かって頂けると思うんですが、学校にいると、ふと自分より一つ年上の人達の中に身を置いていることの不思議を思うことが多かったように思います。そんないつかあった風景にいちいち重なるところが、days innocentの世界の魅力であると思います。
コミケ三日目の話を追加しました。
佐祐理さんのCMムービーは、オフィシャルのページで見つけました(「はじめてのキンカン」参照のこと。)白いワンピースで弟?の手を引いて、蚊に刺されたら腕にフーと息をかけてあげたり、やっぱりワンピを脱ぎすてたら下からスクール水着なんですかー。佐祐理さん、それはやりすぎ。ていうか私大喜び (^^; ありがとー>水姫
しかしあれは、毎年海沿いの避暑地で弟くらいの歳の少年を掴まえては誘惑し、ひと夏の思い出を与える怪しいお姉さんな佐祐理さんにしか見えないよー。とりかえしのつかない時間を、真夏の空の下、真っ白にして、偽りの思い出で埋めようとする。それは、佐祐理さんが舞と出逢うまでのお話でした。
うにゅ、xanimでQuickTimeMovieが見れない。と思ったら、シネパック解凍のプラグインが必要なだけか。これでわざわざWindowsを立ち上げなくても見れるようになったですよ。
わっふる絵手紙を久々に更新しました。
「言の葉星」 with 倉田 佐祐理
どうにもこのところ手を触れることのできなくなった佐祐理さんでしたが、夏コミ終了を契機に描いてみました。去年も「屋上の王国」を描いたのが一つの転機になったし。その他、リハビリやら、ざうすけのレイヤ演算合成&ズーム機能の作例やら、いろんなものを兼ねた絵です。
末永氏から設定を聞くだに良い感じで(冬コミ本には批評を書くと言っていたことだし、とか言っちゃうとまた怒られそうだけど(^^;)購入リストに入っていたんですが、そんな安く手にはいってしまうとは! というわけで、昨日の夕方にシカゴ店にて購入(さすがに残り一個でした。)情報提供ありがとうございました(^^;>sugichさん
じきに朝なので、寝て行って帰ってきてからプレイの予定。あ、でも一時間だけやろっと・・・。
とかいいながら、4時間やってしまったのはナイショのヒミツ。それではこんどこそおやすみなさい。
ざうすけの新機能はとりあえず付けてみただけなので、まだ私自身はそれであまり絵を描いていませんでした。これまでズームを使わずに描いていただけに、もし使うのならばズームを使わなければ描けないような絵を、との思いがあります。
実はこれまでにズームが欲しい、と思ったことが一度だけありました。それは小さな星の絵で、この絵を描くときは星の5つの先端を描くのがどえらく大変でした。というわけで、今回はこの星を思う存分描いてみることにしました。
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(1) 下書きです。少女の手元から星が右下へ流れてゆくイメージです。 |
![]() (2) 画面をズームして星や少女の前髪を清書してゆきます。右のように4倍にすれば楽。 あと、最後に演算合成を試すため、リボンを別のレイヤに描き直しました。 |
(3) ひとまず星と少女像を完成させます。 | |
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(4) 背景を描きます。あとでレイヤを演算合成するときに面白いように、黒系の背景にしました。 | (5) 別レイヤにしてあったリボンを描き直しました。考えなしですね〜(笑) | (6) リボンのレイヤを少女像のレイヤにXOR合成。合成後、リボンに少し色を塗っています。背景も修正。 | |
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(7) 今イチ焦点のぼけた絵になったので、別レイヤに鎖を描き込みました。星と正反対のイメージを置く感じで。 | (8) 鎖のレイヤと(6)のレイヤとをXOR合成。 | (9) 少女の右腰のあたりの鎖を、消しゴムで白く抜いたりして完成。 |
レイヤの演算合成に関しては、これがなきゃ困る、ということはないんですが、とりあえず部品ごとに別のレイヤに描いておけば後で合成でなんとかなると思わせる点で、構想が楽になると思いました。
ようやく冬の申込書かきおわったー。サークルカット描くために、雫再プレイ。
はこんだらウォッチでの受信を確認しました。こんごともどうぞよろしくおねがいします〜。
おかげさまで、マクロデザイン出版局の本は前回より増刷したにも関わらず完売致しました。買っていってくださった皆様、誠に有難うございました m(__)m
あと、売り子をしていた私に直接声を掛けてくださった方が多くて、とても楽しいコミケとなりました。忙しい中スペースまで足を運んでくださった、むらたやさん、SP48Kさん、今木さん、Yとたかださん、抱き枕C、tkl、iモードY、そして京都組のみなさまに深く感謝いたします。
私は14日から実家に帰っていて、今日、東京に戻ります。狂乱の四日間については、また後程。
スペースへ足を運んでくださった皆様、朝方は雨だったにも関らずどうもありがとうございました。おかげさまで本のほうは、午後二時すぎには完売致しました m(__)m
えと、麻枝(まえだ)さんが「あ」行にあったり、久弥(ひさや)さんが「く」行にあったりするのは、私がフリガナを打たなかったので上手くゆかなかったところなんでごめんなさい。
しかし、やっぱりバレましたか (^^; 煩悩垂れ流してます・・・。
私自身はあまり買いに出てはいないのですが、とりあえずUnit Energenさんのところへは一番乗りで行ったため、おまけのしおりを自由に選ばせて貰えたり (^^) もちろん茜を選ぶ。って、こちらの日記に書かれてしまったのってもしかして私 (^^? 清水さんのファンなのでちょっとドキドキです。
あと、[Ti]さんの"fair wind"。わたし自身はちかごろ麻枝リスペクトが強すぎて、kanonをkanon全体としては見れなくなっていたんですが、あらためて「kanonファン」にさせられた素敵な作品です。手で描いた絵は心が安らぎます。というかこれは[Ti]さんの絵だからなのかも。あゆの翼に、聖なるかな三唱と、ジャケットの白ワンピ着用な佐祐理さんにとてもドキドキしています、私。
まずは、BABさんのところへご挨拶に行って、チェインちゃん@どきどきポヤッチオの絵本「タンポピの花が咲くころ」あんど「JINZO Collection」を買ってきました。タンポピのほうは、チェインちゃんのファンなら、ぜひのぜひ入手されることをお薦めします。と、かくいう私ははるか昔、チェインちゃんを追いかけてたメモリカードを途中で無くしてしまって、しょんぼりしたまんまなんですけれど・・・。いつか気合い入れてやり直します。東京にもちゃんと「げーむじん」の特集と一緒に持ってきてあるのだから!
あと音楽のほうは、前から聞きはじめたさぱらさんのSangreの新譜を。昔のzabadakあんど谷山浩子さんなテイストの音楽なのです。
夏のPDA祭り第二部に参加してきました〜。うわ、すごい人たちがいっぱいいるよー、とくらくらしながら(あっしーさんはああおっしゃってたけど、私もかなり若い部類に入るはずだ・・・)、ちょうどuenoさんのお隣りの席に座れたので、いろいろとPDAお絵描きツール談議をさせて頂きました。
というか、どこにも書いておられないのでちょっとこのuenoさんの太っ腹ぶりを書かせて頂きたいんですが、JINZO Collectionには、JINZO Paintのソースが収録されてるんですよー! PDAお絵描きを普及させるためとのことで、全く頭が下がります。ざうすけのほうでも、閉曲線塗りつぶしのアルゴリズムなど参考にさせて頂こうと思います。
PDAお絵描きさんたちのパッションを感じた一夜でした。また機会があれば、じかにお話をお聞きしたい方ばかりです。uenoさんをはじめ、みなさま方、どうもありがとうございました。
結局、ざうすけのほうにもルーペを付けてしまったので、JINZO Paintとぱっと見た目の差は少なくなってしまいました。
切ったり貼ったりドットを打ったりしないで、気持ちよく線をぐいっと引こうじゃないか、
というコンセプトで、あえて「ペイント」と呼ばずに「スケッチ」ツールと呼んできたざうすけですが、ここで一つの転機を迎えたように思います。
お絵描きツールを作っていると、
「ツールが絵を想起させる」ことと
「ユーザが絵を描く」こととのトレードオフを感じます。
ルーペのないツールが想起させる絵と、ルーペのあるツールが想起させる絵は違うはず。だけど、ルーペ「も」あるということはユーザの自由度を増すわけだから、ユーザが自分で絵を選び取る助けとなるかもしれない。
ルーペと、あとこれから予定しているコピー&ペースト機能の追加は、前者に重心を置く私としてぎりぎりのチャレンジです。だから当分のあいだベータ版として試してゆこうと思います。
マクロデザイン出版局の本ですが、完成したのは以下のものです〜。
予定に入っていた「ポリゴンエロゲーを一生楽しむ方法」と「オリジナルvs実写版」と「ビジュアルアーツwithoutkey」は間に合いませんでした。元長征木に関する小論は収録されてます。たぶん、for Windowsのほうかな? 興味があるひとは売り子に聞いてみてください。
それでは、みなさま会場でお会いしましょー。
前日よりお泊まりしているのらおにと共に9時頃に出発。有楽町で年上スキーのYとK氏に合流して、有明へ。
初参加のYをそそのかして、エンターブレイン(KanonVFB)の行列に一緒に並んでもらう(・・・って極悪。)ほぇ、この長さで3時間かかるんですか。ちょっと手際が悪かったのかな? とりあえずお目当ての7冊目だけを買って帰りました。予想通り、天野少ない。あと、とらハのCDゲット。さくら(もちろん綺堂のほう)のバスタオルにも心惹かれまくりでしたが、4000円の壁は高いですよ〜。
夜からは、関西の端っこから根性でやってきたGUTCHI、夏を探す度から帰ってきた水姫、のらおに、末永らとともに盛大に同窓会。おいしいお店だったけれど、場所を忘れてしまったよぅ・・・。明日もあるので、早めに解散です。
前日に原稿を書き終えたあと、とりあえずMoon.をクリアしていたりしたら、あさ〜、あさだよ〜。
私が前に見たエンドは郁未のみ生き残りエンドだったので、他の二人はどうなるかしらと期待していたら、あまり特別な話はなかった。由依はあの壮絶なデッドエンドの対に置くにはもの足りないし、晴香も由依に会うまでずっと何をやっていたのやら。
ごめん、うそです。晴香には敗北しました。記憶喪失ごっこをしながらも自分を冷静に分析しないでください。ていうか、それしたことあるんですか、あなた。
あと、メモを取ったので訂正。
「・・・なら、最も先をゆくあなたに祝福を」
が正解。
意味としては「わたし」なんだけど、会話としては「あなた」が自然だったか。復讐する過去と、過去と斬り合う今の私と、先をゆくわたし、という構図は舞の話で使っているのと同じで、過去と現在と未来の自分が同じ場所に立っている。その場所がエルポッドの中であるか、祐一の知覚した風景の中であるかの差こそあれ、どちらも狭く、息苦しく、くるおしい部屋だ。母の物語とともに強くあれる未来の郁未に比べ、あまりに弱々しい未来の舞は、未だ完全な守り手とならない祐一と佐祐理の腕の中で、涙とともに成長してゆかなければならないのが切ない。
末永と夜の街で、ハジの怖ろしさについて語りあう。(末永:自宅、夏町:夜の街から携帯電話) 今日はお昼に銭湯に行ったけれど、すのこ代を持ってなかった。「一段落ついたんですか?こんな時間に来るなんて」と番台のおばちゃん。いつも終わる直前に来てるからなぁ(^^;「いや、これから頑張ろうと思って」 なんてったって、素手で戦わなくちゃならんことだしな。(論文と。)
末永は、雫のトースターを上回る衝撃だったと言ってたけど、しまった、もしかして私、瑠璃子さんバッド忘れてる(^^? そんな選択肢一度しか選んだことないよー(ぉ とかそんな話してると、とても恐くなってきた夜の2時でした。
マクロデザイン出版局の夏コミ本ですが、今回はZERO特集じゃなくてヴィジュアルアーツ without Key特集がありそう。ちなみに、このWebPageとは傾向の違うゲーム群がメインの批評本です。私の知らないゲームばかりだ・・・。
あと真打ち、末永による元長征木(「矯烙の館」「フロレアール〜すきすきだいすき〜」)論が載ってます。私の文章は夏町とは違うペンネームで載ってるはずですが、ここの日記を読んでる人ならおそらく三秒でバレるな・・・。ちなみに、私の麻枝論とか元長論とかは載っとりません。本という形では発表しないつもりなので。
ふらふらと探す。あまりないのかなぁ。とりあえず、私的Kanon本ナンバーワンサークルのUnit Energenさんのところから、ひらしょーさんのところでみっけ。
いや、どうしてもすのこの話に戻ってしまうな。逃避かにゃ? どうでもいいんですが、自分自身の小学生時代を省みると「すのこ」というのは特別で、はだしで乗ってもかまわない地面、なんですよね。地面は裸足で歩いちゃ「ダメ」なんだけど、すのこの上ならオッケーな、毎朝の昇降口。たった10cm高いだけなのに、ルールを破っていい場所。掃除のときにはひっくり返されて、溜まった砂をほうきで掃き出す。
プールから上がって、濡れた裸足がすのこに残す焦げ茶色の跡とか。冷たい石の廊下をぺたぺたと教室まで走る、足の裏の感覚へと続く。
なんでそんなに「すのこ」が印象に残るのか、という、そんな話でした。
こと、Uenoさんが夏コミに出展されるPDAイラスト・ソフトウェアデータ集「JINZO Collection」に参加させて頂きました。私のデータとしては、手書きメモ絵18枚と、ざうすけ絵18枚、およびデジキャラクロックver0.2が収録される予定です。私以外は、ほとんどWinCEかPalmだろうなぁ・・・(^^; 手書きメモ絵のほうはあまりに古くて恥ずかしいものを数枚外しました。いつのまにかざうすけ絵が手書きメモ絵と同じくらいの数になってたのは驚きです。ざうすけのほうが落描き多いけど。
生き方(私の物語)を直接変える力があるのは郁未の話で、生活(私の時間)の中で一緒にゲーセンへ行きたいと思えるのは葉子さん。由依もね。麻枝話の物語を変革させる力と、久弥キャラの物語を豊かにする力と。
言い換えれば、プレイヤー自身の文脈で話を決定できる久弥キャラと、それを許さない麻枝話と。だから麻枝氏は自身で作曲までこなす必要がある。その小説的でない、本来はテーブルトークRPGでゲームマスターをやって全人間的に伝えるべき物語の伝達を、コンピュータゲームは可能にするのだろうか。おそらくパフォーマンスでなく量で伝えられる部分というのはあって、この点において麻枝氏はそれを可能にしてきた。ミンメス、エルポッド、すのこ、永遠、舞の過去と未来、その執拗な量による描写。枠組のデザインがしっかりしていてこその成功であるが、それでも必要量で十分をこなすパフォーマンスから評価するなら、量の過剰さが際立つ。必要最低限の構成を持ち、あとは物量によって満足させる現在のコンピュータのパラダイムが、コンピュータ上の物語へも働いているように見える。過剰さというのは、量ではなく密度。シェンムーは過剰さへの意識がなく、密度が低すぎた。例えばWhiteAlbumなら人間の数を絞っていたから、あれだけの対話パターンでさえ多いと思えたし、書き込みも過剰だったのが効いた。
ファジーちゃんは、無事JESICAさんのFANDARCIAへ嫁いでゆきました〜。5500Hitおめでとうございます。
こちらとか、こちら(8/3)の海と少女。対象として見る少女は昼の海なんだけど、自分と重ね合わせて見る少女は夜の海。私にとって天野はその両方ですね。森林光年は夜、海の向こうより・・・は昼。私自身は夜の海のほうが好きで、海水浴に行ったら必ず星を見に砂浜へ出ます。
こちらの絵(8/2)との対比がとても美しいですね>里海さん。街の明かりと、月明かりと。
あと、レイヤの最大の利点は、眼鏡を書きやすいことだと思います(ぉ
ざうすけ1.6ベータ5をリリースしました。ベータ4は非公開です。
詳細は次の通り。
ブックモードについて
右端の黒いタブに、スケッチモードとスライドモードへ切り替えるためのボタンがついてます。これまでとの互換性やカーソルキーのない機種での使いやすさを考えて、スケッチモードへの移行はボタンより上の部分を押しても可能です。
右下の「!」ボタンはバージョン情報など。
メニュー切替について
スケッチモードにおいて、ザウルスの「メニュー」キー、あるいは左上の⇔キーを押すごとに、メニューバーが切り替わります。(本機能のために、以前までとボタンの配置が異なっています。)
左のフロッピー型のアイコンが「保存」、右の鉛筆付きフロッピー型アイコンが「別名で保存」ボタンです。
なお、一ボタンの欠点が明らかになったため、消しゴムボタンを復活させました。
![]() |
![]() |
レイヤ機能について
「麻枝准は記憶について語らせたら当世一の作家、とか言うんだったら、とっととMoon.をやりなさい」と末永に言われたので、ついに始めました。って、まだやってなかったのか、と中将くんにも言われちゃったくらいだから、たいがい私がやるべきゲームなんでしょうと思いながら。
とりあえず、裏返し人間って、どこかで聞いたと思ったら、ドッペル玄関(谷山浩子)だよね。これ、郁未テーマソングに決定。さすがはKey系アーティストですよ、浩子さん(笑)体の裏とおっもてっがー。
というわけで、まず郁未セッションを終了しました。
私がAirのデモから得ていた範疇のものは、すでにここにあったか!
麻枝氏の初期作に今さら、驚いとります。
「もっとも先を行く私に、祝福を」
「この夏の終わりの季節が霞んで見えなくなる場所までね」
「ありがとう。名も知らぬ、少年」
一文目、うろおぼえ。いやもう、これだけでAirの観鈴シナリオが終わってしまいそうな勢いですよ。いや、勢いだけだけど。
夏、姉(*)、母親、二者関係に軸を置く構成。
Kanon舞+Airのメディア露出分から読み取れる内容と、
Moon.で語られるものとはあまりに一致しています。
特に夏の風景をこんなところで見れるとは思わなかった。
Moon.の終着点こそが、Airの出発点であり、 Airにあたって麻枝氏に迷いがないと言えるでしょうか。
あと、麻枝氏がMoon.で見せる情念は、文章力の前段階にあるけど、すさまじい記述力で吐き出されてますね。とにもかくにも「描いて」ある。メタファを並べまくらねば収まりきらない情念。これは、舞シナリオから得た印象にも引っぱられてますが、舞台とキャラクターとを分けて構成するのではなく、そもそもキャラクターが(麻枝氏が)舞台をねじ曲げる力を持つほどに舞台と関わる場合でないと、おそらく話を書けない。例えば、Kanonでは舞、真琴シナリオは互いに久弥パートから切り離さなければ書けなかった。そして、舞台の段階から自分で準備する必要があるのは、あまりにメタファを多用するから。
その事情を考えるとMoon.もたいがいファンタジーで、地下の花園の表すものには、ぞっとします。いくら摘んでもなくならぬ花、抑圧の力、どぎつい母性の海原よ。それが、我々のはるか下方にあるという、麻枝氏の上下感覚のまさに源泉。
彼独特の語感がもたらすお話は私の中で筋が通りまくるので、実は開始後10数行ですでに憤死していました。私は、カレーライスが食べたい。というかMoon.のは一文一文のキレが凄すぎるので、一から写経したい気分です。
Airの夏は探しにゆかなくても、ここにあった。どうするよ?
(*)脚注:
勢いで書いてしまったけど、姉に関しての麻枝さんの考え方はまだ不透明だわね。
sugichさんのアドバイスを受けて、さっそく実装してみました。(本機能の公開は週末か週明け)
メニューキーを押すと、レイヤ演算合成ボタンがぴょろんと現れます。
今までは描画レイヤと保護レイヤとが特に順序なく合成されましたが、今後は、
描画レイヤ「を」保護レイヤ「に対して」、○○演算を用いて合成
することになります。BIC演算のせいで、順不同じゃダメになっちゃった。
この演算機能で、様々な白抜き処理が楽になると思います。
(それで,あとも一回メニューキーを押すと、カット&ペーストやら移動やらのツールに替わる予定。)
![]() 元絵 |
![]() レイヤを作成して、黒の三角を二つ描く。 黒の三角が描画レイヤ、少女が保護レイヤ。 |
![]()
描画レイヤを保護レイヤに対してOR合成。 |
![]()
描画レイヤを保護レイヤに対してXOR合成。 |
![]()
描画レイヤを保護レイヤに対してBIC(bit clear)合成。 |
![]()
レイヤごとにNOT演算(白黒反転)も可能です。 なお、CLRボタンは現在の描画レイヤを削除します。 |
80体感天野抱き枕は、勇者への道ですね〜(笑) ふわふわ子狐(尻尾2本)ぬいぐるみ付き。
海だ〜、海だよ天野さん、というわけで、やはり海と少女は似合うと思う今日この頃。海の向こうからのイメージということで、どうもありがとうございます〜。
そうか、そう言えば見れるようになったんだった(笑) でもお金ないよ〜。関西へ二度往復した分のお金が当分もらえないんで。
リンク先の修正ありがとうございました。>sugichさん
今月のG'sより。危惧されたロゴもまた変わってる・・・。こっちならオッケーかな。あと、明美が幼くなってるよーー。
水姫は二つ予約してしまったようだけど、私も迷うところである。やっぱ、テレカの絵柄を見る限りでは、とりあえずラオックスか(ぉ いや、ソフマップのも捨てがたいなぁ・・・。
ミルキーシーズンのイラストのほうは、露骨なヤマシサから、もちっと繊細なヤマシサへ変化しているようでヨロシ。
一方で、なかなか予約意欲の起きないDC版Kanonですが。だって、プリズマがみゆ特典なのに比べてねぇ・・・。天野等身大ポスターとか天野シナリオ挿入歌(by 坂本真綾)フルコーラスバージョンとかだったら一も二もなく予約するんですが。
・・・って、存在しないもののフルコーラス版を期待したって (t-t)
さおりなあんてなあみでの受信を確認致しました。どうもありがとうございます。・・・あれっ、名前が「夏村」になってる (^^;
これで再び、ペンパレットを開かずに下絵の描ける環境に戻りました。カードキーでペン/消しゴム切替、光通信キーでペンの太さ変更ですよ〜。
暑さに負けてついにプレイヤー購入。心の中だけでも爽やかな風を吹かせよう。
あらかじめ買ってあるリスキー&セフティの2巻をようやく見ることができました。放映で見ていた1巻分も含め、やはり最高の少女アニメ。センチメントにはまだちょっと若くて(だって中学生なんだもん)、真剣じゃないけれど無邪気なままに本気だった子供の皮膚感覚が残る(これまた、やましい。)。「秘密すぎる花園」とか。真剣になっちゃだめだから、冴えたギャグが重要になるのです。「メガネ、メガネ・・・」ってほんまにやるか〜。
sugichさんのお絵描きPDA比較表から、いわさきさんのページへ。ああっ、ざうすけ絵があるよ〜(^^)/ なんで今まで気づかなかったんだろう・・・。というわけで、さっそくざうすけイラストリンクに追加させて頂きました。
ところで、お絵描きPDA比較表の"わっふるwonderland"へのリンク先が旧URLのままですので、お手数ですが現在のURL(http://homepage1.nifty.com/fluorit/douca/)に変更して頂けませんでしょうか?>sugichさん
ざうすけver1.6ベータをテスト公開中です。 とりあえずPSION風にハードウェアキーでズームするのがミソ(笑)
レイヤ二枚とルーペさえあれば、絵を描く上では困ることはほとんどないでしょ。
ええと、ご要望のあったコピー&ペースト機能がまだですが、時間がかかりそうなので完成したものからベータ版として公開することにしました。ズーム機能は「はいからざうすけ」からの流用なので、すぐに完成してしまったの・・・。ベータ版なのでどんなバグが潜んでいるか分かりませんが、通常版同様、当方では一切の保証を致しません。その点、納得の上ご利用下さい。
ver1.54からの変更点
画面を拡大して細かい部分を修正できます。「順送り」キーを押すたびに、1倍、3倍、4倍の順に倍率が変わります。「逆送り」キーの場合、その逆の順。
ズーム機能に対応して、ペンツールパレットに「手のひら」ツールを追加しました。このツールを選択すると、ズーム時に表示する範囲を変えることができます。
「手のひら」ツール選択時に、手のひらツールの追加に伴い、ペンボタンと消しゴムボタンが一つのボタンになりました。押すたびに切り替わります。
ズーム機能を「順送り」「逆送り」キーに割り当てたことに伴い、ペンサイズの変更が「送信」「受信」ボタンになりました。このため、ハードウェアキーによるメッシュツールの切り替えは出来なくなりました。
倍率は、等倍、3倍、5倍にしようかとも思ってるけど、まだ思案中です。
いやもうセネスの声で名前を呼ばれるだけで胸がキュ〜ンとなってしまうくらいReffiは純情なんですからっ。変なことは教えないように。・・・じゃなくて、ぐわっ、ファイルがなくなってるよー。gulfnetからの移行時に無くなったっぽいです、Hello again... で、その間にハードディスク全消しをやってしまってるので、手元にもないです。どなたか持ってたらください・・・ m(__)m
ていうか実はHello againの続きは、私的には「さすらいエマノン」(梶尾真治)だったので、「徳間デュアル文庫」で復刊と聞いて、ええかげん書かねばなぁと思っていたところだったりするのに。