|
最終日記彼女
いつのことだか、思い出してごらん。
本日にて、わっふるwonderland二周年でございます。来年もどうぞごひいきに〜。
というわけで、二周年記念として、21世紀を切り開く?MOREソフト「WallPaper ex.」をリリースしました。ザウルスアイクルーズ専用、高機動壁紙ソフトです。(高機能、の誤植ではない。)
ふふふ、もはやザウルスには見えまい。プログラムランチャ付き壁紙ソフト。これだけごちゃごちゃ表示してますが、一秒で起動します。かわりにメモリ食うけど、幸いアイクルーズのメモリは裕福なのです。漢のロマンであるところのワンタッチ壁紙チェンジ機能つき。字はちっちゃいですけど、アイクルーズは液晶がいいので読めますのよん。
それじゃひとまずお休みなさい・・・。
ザウルスチームへの気兼ねか、これまで公表されてませんでしたが、もちろんテリオスでもCE-VR1で作成したMPEG4ファイルを再生可能です。だって、テリオスのムービープレイヤーにインターネットビューカム対応って書いてるでしょ。この点が新InterLinkに勝るのです。カッチョヨサでは負けてるけど。ちと店頭で試させてもらいましたが、InterLinkのムービープレイヤーでは、インターネットビューカム方式のMPEG4は再生できません。MPEG4といえばPocketPCのWindowMediaPlayerでも再生できますが、E-700で試したところ動画だけしか再生できません。やはり音声codec(G.726)は含まれてないようです。というわけで、いまんとこCE-VR1のMPEG4が再生できるPDAは、ザウルスMI-E1とテリオスのみ。
再生可能なムービーのサイズは約10MBまでと書いてますけど、とりあえずメモリをあければ21MBまで可能なことを確認してます。160x120のサイズでタイムレンジャーを録画するとそんな感じ。
随分前からチェックしてて、もうちょっとデータがそろってからこっちでも話題にしようと思ってたんですけど、それはそれでまたいずれ。モバイルでは動画よりも一枚絵に期待しているので、240x176のファイン(5fps)あたりが好みです。動きの少ない作品なら、これでOK。サイズ的にもWOWWOWの10分アニメあたりがおすすめ。とくにリスキーセフティーは動画で見せるアニメでもなし、240x176ファイン,10分で10MB前後のサイズになります。もとがDVDなのでわりと綺麗。タイムレンジャーとクウガを撮ってみて、いくら15fps出るからって160x120はちと楽しくないと思いました。再生可能なファイルサイズの問題で240x176ファインで30分録画は無理ですが、可能ならばAパートとBパートを別に録画すればオッケーかな、と思います。ただ、一分単位でしか録画予約できないんで(そりゃそうだ)難しいと思う。
壁紙ソフトらしい。だけど、ザウルスに壁紙なんてあったっけ?(謎)
つきのたま。
ざうすけexによるVGA落書き第二弾。 とはいえ、ざうすけexは「なんちゃってVGA」なので、描画領域は600x480です。残りの領域はメニューバー。
せっかくなので、こんどはVGAでないと取れないような構図で試してみました。30分くらいで描いてしまうつもりが、結局ハマって1時間くらい描いていたり。描くときの環境(アイクルーズ)がとても高い解像度なのでドットが詰まって見えるため、それをディスプレイで見るとどうにも間延びした印象を受けます。自分で描いて見てる分にはいいんですが、衆人の目にさらすには昨日みたいな書き込み不足の絵ではちと辛いです。できれば、アイクルーズで見てやってください・・・。
書き忘れてましたが、ざうすけ通常版のレイヤは、ざうすけexでは読み込めません。変な線が表示されるだけだと思います。ですんで、ざうすけで描いた絵を読み込む場合は、レイヤを合成してからにしてください。
ベータ版以降はお正月明けになると思います。とりあえず遊べるかとは思いますんで、お正月はぜひとも手のひらVGAの世界でお過ごしください。
Telios HC-VJ2C(MIPS, HandheldPC 2000)で問題なく動作しています。バッテリ表示がとても便利ですよー。
里海さんちの23日より。あ、私は圧倒的なまでに「東京星へ、行こう」が好きですよん。今年なって東京くる前にさんざん周りに、あたしは東京星へ行くんだー、とか言い散らしてたくらい。はずかしい奴・・・。
落書き状態から清書。
ついやってしまいました。VGA版のざうすけです。時間ないんで落書きですが、とりあえずソフトのほうは、我ながらびっくりです。手のひらサイズのVGA液晶に、製図でもするかのような細密な線でイラストを描くのはすこぶる気持ちがよいです。だってシャーペンより細いんよ・・・。しかも、折れない、つぶれない。PCのディスプレイじゃ何も分からないんですが、実際にはだいたい6x8センチほどの小さな画面に上の絵を描いてます。これ、実際に見たらかなりアイクルーズ欲しまり度が上がると思いますよん。コミケとかで機会があればお見せできるかもしれません。
完成品というにはほど遠いですが、せっかくなので今日だけ試しにダウンロードできるようにします。あまりチェックはしてませんが、ざうすけのだいたいの機能は動きます。bic演算がおかしいのを確認しています。あと、アイコンが小さいままのがあります。レジュームには 2.1MB 必要になるので、やらないほうがいいでしょう。というわけで、よろしければお使いください。どんなバグが潜んでるか分かりませんので、使う前にバックアップをとっとくことをお勧めします。では〜。 ざうすけex alpha (公開終了です。正式版をお楽しみに。)
動作が重めのテリオスよりも、はるかに描きやすいと思う。
PowderSnowとか恋煩いとか聞いていたら、わりと平穏に過ぎてゆく日々です。
たとえば、小名雪のようなあなたは、けがれなく綺麗で。
そして今晩、雪の降るなか下宿に帰ってきたら、マナちゃんが玄関先にうずくまってて、それからはもうウッハウハの看病生活ですよ。いーてもたぁってもいられない。早く帰ろう。
雪、降ってませんね。
試みに床屋のにーちゃんに聞いてみたんですが、東京は1月にならんと雪が降らんそうですね。つまらんぞ、東京。東京はクリスマス禁止。
ねぇ、おとぎ話みたいに、迎えにきて。ハッピーエンドなるかしら?
わたしもなりたいと、目に見えない雪に願う。妖精たちも笑う。そして、バン・シーたちは泣く。世のなか、甘くはない。戦いの日々、続くでしょう!
超合金ナントカの噂だけは知らなかったですよ。私はM月さんから聞いたのだったかなぁ・・・。
散々な文章を書き続けてる当日記ですが、それでもまさかこんなタイトルのつけられる日が来ようとは。"ちゅ"になってるところが照れ。oriverさんの「金髪の草原」の話 あぁ、私があえて書かなかったことは全てこちらにあります。末永にもあえて言わんかったけれど、末永も気になりながらあえて話題にするのを避けていたかもしれない。いや、そんなわけはない。彼はレディなので、自分からそんなことを言ったりはしないのだ。そもそも、お酒を飲んでるシーンですら信じられなかった。おーきなおにーさんおねーさんの間に、ちーさな女の子が一人。これこれ、そんな子供にお酒飲ませちゃいかんよー、ちっちゃいから「ちーちゃん」っていうんだよー。 あまつさえ以下略。
せっかくなので、久々にザウルス話。シャープさんがわりとザウルス向けのメールマガジンとしてポストマガジンっていうのを運営していて、これはイラスト添付可能なメールマガジンという結構画期的なもの。イラスト以外にマンガも添付できて、マンガのほうはザウルスのマンガビューアがないと読めません。以上紹介終わり。
以下、ザウルスユーザなら読んでおけ的なもの。
こむさんによる近未来海洋もの四コマ。PCでバックナンバーも読めるようになってますが、ザウルスでページをめくりながら読むのが正道。渚ちゃん超かわいい。
このマンガのためだけに、別アドレスを取ってザウルスでメールを読んでいると言っても過言でなし。
西木史郎さんのギャルゲー系イラストマガジン。いきなり神奈に萌え。絵だけはバックナンバーで見れますが、マガジンのほうにはコメントが一杯ついてきます。おそらくはメルマガ初の萌えコンテンツ。じつはPCでも読めますが、漢ならだまってザウルスで読みましょう。
こっそりざうすけを使って頂いてるのが嬉しいです。漫画もアリ。
この二つだけでもメアドとった元は取れます。
だいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすきだいすき きみが(以下略)
突然ですが、Welcoming Morningの歌詞耳コピから入って(「だいすき」は20回です)、今年よく聞いた曲とか。今年発売の曲とは全然限らない。
このへんはわりと正の方向へ働くONEソング。じつのところONEとは何の関わりもないけれど、言葉の一致から曲解して広がってゆく、ONEではないどこか美しい世界。前者は少しラリっていて、後者は泣けます。
マジカル兄弟。あまり説明はいらないと思うけれど、ともかく挫けそうなときはこの二曲しかあるまい。そのわりには挫けっぱなしの私です。
しっとりと切なく聞く。あと浩子さんはドッペル玄関を裏返し人間の出てくるMOON.な曲として。あの、つまるところ、「僕は鳥じゃない」ばかり聞いてました。
あと、Vent Azureと。
基本。しっぽしっぽ〜しっぽよ〜、ってそれ違う。ごめん、MP3に落とすとき、曲名間違っちゃいました・・・。 直す方法とか知らないです。ううう。
アルバム。私は歌う小鳥です。エリカ。まぶしすぎて、最近の私は聞いたら灰になりそうになります。
しかし今年は新規開拓しなかったですねー。
今日も、サンタ娘に会いにゆく。メリークリスマス!ミスドテラピー。ようやくルームキューブもらいました。もちろん赤いやつです。
つーか、「とりゃあ」 じゃないでしょ、あんたはもう!
「いっかいだけだから、ちゃんと見ててよねっ」 って言ってるそばから目を逸らすな貴様らとか思う。
「とりゃあ」
掛け声は威勢がいいが、飛び降りたときの彼女の顔は、長い髪に隠れてよく見えない。
カラーの見開きのあたりはかなり無茶言ってるなぁとは思うんですが、賢治やらゲーテやらをそらんじるような少年少女の世界、中学生の姿を借りたナニモノかたちの世界をこそ私は愛しく思う。中学生の姿をしてるから中身も中学生のはずだなんてどうして決められるだろう。「それが…僕の心臓にささった鏡のカケラの正体なんだ……」とか「雪の女王」会話ができてしまう彼らは、時雨の言うように、とても中学生とは思えない。その中身は高校生や大学生ですらなく異形に他ならないわけで、異形であることの滑稽さというのは、理とか知とかの世界が死に向かっているとき、理の通らない魑魅魍魎の跋扈する生の世界へと人を誘うのだ。で、見た目はやっぱり中学生がいい。あれですよ、ランドセルしょってるけど設定では高校生です、みたいなのと一緒で(<たぶん。) 中学生というどこかアンバランスでえっちくさく、そして美しい姿をとるのはわりと重要。地へと誘う手はいつも甘く、だからこそ理とか知が生へと向かっているときは、それを破壊しようとするこの誘いは、触れることさえ拒否されて捨てられる。亜理子などはついに外見からして異形で、その姿はとても魅惑的だ。・・・とか浸っていたら、いきなりツインテールにパルックですよ。水原さんの漫画で恋スケみたいに恥ずかしー以外の形で萌え死ぬことがあるとは思わなんだ。
そんなこんな感じのOURsLITEですが、今回は屋上ネタ二つでおなかいっぱいでした。あと、純粋!デート倶楽部はやはり今回みたいに部活動と関係ない話のほうが本性でしょうか>末永
「自分は女のかっこうして世界から隠れて男を保ってんの」
至福!
ガンパレード・マーチだからやっぱ三月なのだろうなとか思ってたけど、あまり関係なかったみたい。ミーハーな私は語呂的にフレーミング・ジューンなんて思い出すわけで、それってどんな三月やねんとかどんな六月やねんとか。まぁ、ともかく三月生まれの私は三月という言葉に反応しやすい。March hareとか。あと、-en がついたらMarchenですよ。ウムラウト足りない、気の抜けたようなメルヘン。
GPMは三月七日で止まったままですが、こうしている間にも芝村が車に轢かれてしまったりしてないかわりと心配です。彼女らはどのようにして横断歩道を渡るのだろうか。まず、歩行者用の信号が青でなくてはならない。これでOK? いや、幼稚園で習っただろう。念のため、車が来てないか確かめるんだ。右見て、左見て、もいちど右見て。そろそろいいだろうか? まぁ、そんなに焦るな。止まっている車が安全だとは限らない。歩行者が見えなかったり、信号を勘違いしたり、一度止まったけれど気を取り直したりして、急発進するかもしれない。そしたら避けられない。だから、運転手に対して大きな声でアピールするのがいい。あか〜、あかだよ〜。(これは幼稚園では習わない。)もういいかげんいいんじゃないか。どうして?まだまだ考えることはあるよ。例えば、車だけが敵ではない。周りの歩行者は自分に危害を加えないか? 横断歩道の雑踏は、命を狙うにはわりといい機会だ。あるいは、ちょうど道路を渡り始めたとき地震が起きて、君は亀裂に落ちてしまうかもしれない。地震予知は大丈夫か? 津波の心配は? 隕石は降らないか? 想像力の限りに命を落とす危険がほんのゼロコンマゼロゼロゼロゼロ・・・イチパーセントでもあるならば、一歩も歩道から足を踏み出せない。こうした小話はわりとフレーム問題とか呼ばれてて、フレーミング・ジューンとか聞くと、そんな六月の世界のことを思う。日本人、エルとアール区別できないアルヨ。
話それた。GPMの話ですが、彼らが自律的であるというのはそうした話の上に成り立っている。もうすでに、まだ私の会ったことのないキャラクターが何人か死んでしまっているかもしれない。訓練中の事故とか、食あたりとかで。けれども、知らない人の死を悼むことは難しい。だからせめて私は、芝村がうまく横断歩道を渡れることだけを祈る。芝村は僕がついていなくても無事に生きていけるだろうか。あの世界において何故だか特権的と感じられる僕は、そう、どちらの方角から誰が来るのかが見えて(あまつさえレーダーが頭の上でくるくる回っている)、自分の能力値だって目に見えて、けれども隕石がいつ落ちてくるかまでは分からなくて、それでも、そんな理不尽なことはそうないし、車にもめったに轢かれやしないし、とかなんとなく納得しているのである。芝村は大丈夫なんだろうか、この特権的な僕がついていなくても、一人で道を渡る判断を下すことができるだろうか。なんて思っていると、きっと芝村のほうも同じような特権とか感じていて、僕のことを心配していてくれたりするのである。かわいい奴だ。
セリオに一人でおつかいをお願いできるかっていうと、とても怖くてできないだろう。彼女はきっと、横断歩道を渡れない。いつも、私の隣りにいるからこそ、いつ渡っていいのか知ることができるのである。さぁ、信号が青になった。行こう、セリオ。さもなくば、彼女はどこからか狙撃してくるゴルゴの心配までしなくてはならないのである。彼女の設定は、身を守るためのしきい値を100にしてある。残りは0だ。自分の身の安全を確保するため、万が一の可能性も見落とさず永遠に計算を続けるようにした。おつかいの度に、彼女がまるいちのようにぼろぼろになって帰ってくる姿なんて想像したくないだろう? いやだからそもそも私は彼女を外へは出さないのだ。もしも、彼女に自律性なんてものがあるのだとしたら、それはきっと来栖川の管理センターから人が遠隔操作しているのである。そうでなくては、ちっとも安心できやしない。横断歩道を渡ることは、人間程度にいいかげんでなくちゃならないのだ。セリオの視覚、聴覚、触覚、その他もろもろの感覚は電波でセンターへ送信され、それを人が受け取り、コンピュータの支援を受けて判断し、操作する。シェル・パーソンを思い出してほしい。それは、「せりお」という名の少女が、殻の中から操作しているのだ。僕は唯一、彼女のためのブローンであれたらそれでいい。
せりおさんの、歌が聞こえる。
僕の頭の中に住んでいる中国人がさっきからやかましい。彼女の役目は、送られてきた「状態」を示すカードを手元の対応表と照合して、なんらかの「指令」を示すカードにして返すことだ。僕はただその指令に従って行動する。その結果として僕の受け取った状態はまた全て彼女の元へと送られるのである。だけど、カードは全て日本語で書かれいる。そして、彼女は日本語が分からないから内容を理解していない。ただ、手元の対応表と照合して、機械的に結果を返すだけである。
「ちかごろたいくつアルヨ。もっと面白い状態を入力スルネ」
そんな風にしゃべるものだから、ほんとに彼女は日本語が分からないのだろうかと、僕はときどき疑うことがある。でも、可愛いから全て許す。彼女は僕の希望では、小柄で(でも肉付きはわりといいほう)おさげで眼鏡で、そばかすがあって、人民服かチャイナかはわりとその日の気分で、少しがめついけれど、ときにしおらしく、照れ屋でいいやつなのである。
「ねぇ、『努力』とか『根性』とかのカードがたりないヨ。大丈夫アルカ?」
ごめん、君にまで心配かけちゃったね。使い捨てのカードはどうも一気に使い果たしてしまう癖が。最近カードの引きが悪いし。
「だからワタシ、考えたアルヨ。手持ちのカードでなんとかするネ。『火』と『火』のカードを合わせたら『炎』として使えるアル」
いつもやりくり大変で世話かけるねぇ・・・。
ときどき彼女を労って、余ったカードで遊んでやることがある。シャッフルのとき手のひらにカードを隠すような単純なタネの手品でも、彼女は大喜びしてくれる。
「わー、ご主人さま、すごいです、魔法使いですぅ」
そして指をならせば、簡単に魔法は解ける。そんな風に格好つけながら、青臭くフィクションと戦い続ける人もいる。中国人の部屋とか聞くとわりとそんなことを考えるので、やっぱり中国語の部屋というほうがいいようだ。
20世紀も終わりです。sense offまだやってない人は年末までにやっておきましょー。内容的にちょうどクリスマスイブあたりにやるのが良さげです。
うああ、こんなときに見るんじゃなかった。いや、随分前に買ったまま放置していたDVDの奴を見たんですが、いらんところでゲームと被る。そもそも熊本っつーか沖縄の話なんで、沖女だったんですかやっぱりここは。人類はわりと存亡の危機です。士魂号で腕立てしてたら、芝村に不可解だという顔をされた。いつか二人でガンバスター。
どこまでも高く、星になるまで遠く往くのは、よだかに任せておけばいい。
構内の銀杏が散った。ああ、クリスマスですか。農学部の真ん中の木に電飾が絡められています。粋なことをする人がいたもんだ。てっぺん近くまで綺麗な輪を描く電飾を、どうやってつけたのかは想像できない。風の強い日だったが、まるで揺るがない。大学という場所ではわりとそういう謎めいた力作を目にすることが多い。東京にもあほがいて良かった。
後輩に教えられて夜に行ったのだが、ツリーの下に潜り込んで見上げると、とても妖しい。細い糸のような赤や青の電飾が、風の中、ゆらりと輪を描きながら降りてくる。ていうか、自分がその中に吸い込まれているような気持ちにでもなったのだろ。これ作った人は、どっちかっていうと、この下から見上げる構図をして完成としたんじゃないか。おい、おまえ、遠くからも上手く見えてるかどうか確かめてきてくれ、そんな仕事は他人に任せて、自分はツリーの下、ずっと見上げたままで。電源がしっぽのように、何メートルも先の校舎まで続いているのがご愛嬌である。
ミスドもクリスマス気分で、レジの女の子はサンタ帽子である。ああ、可愛い声の人だ。不覚にも惚れそうになったから、今日はちょっと贅沢をして飲茶である。野郎は帽子を被っとらんなー、と思ってたら、後から出てきた男はちゃんと帽子を被っている。どうやら照れ屋さんが混じっているようだ。
そうとうブルーが入ってきたので、JIMのススメもあったことだしガンパレードマーチを始める。吉とでるか凶とでるか。マニュアルはやたら分厚いが、評判のいいゲームなんで読まずにできるだろう、とコントローラの使い方だけ読んでスタートである。・・・しまった、なんで俺がここにいるのか分からん。たしかに説明はあった。しかし、自分が徴兵忌避しなかった理由が分からん。というわけで、とりあえず速水はよく分からない奴という認識で他人として話を進める。
ああ、ようやく分かり合えそうな奴がいた。芝村というが、なんか凄いらしい。天才とかいう技能を平気で持っている奴だ。それ以前に飛行とか持ってる。空も飛べるのか?同調もできるらしいし、なかなかのエスパーぶりである。なんで超人ロックやねん。
話はそれたが、芝村の話はよく分かる。あとの袴少女と少年は変な奴だ。しかし、いきなり可愛いな、芝村は。猫を責めるのはお門違いだ。とりあえず、こいつとはいい友達になりたいものである。
とかいう間に3/7まで進んでセーブ。長丁場になりそうだ。
バグフィクス版です。以下のバグを修正しました。
また鋭い質問が来てしまった。ええと、メガドライブはメガドラ兄さんなので、必然的にPC/ATのほうが美少女役です。
私が抽象というものに何か価値を見出そうものなら、卓司くんのように三角とか四角とか言い出して大変ですから、抽象の作用が働いた記号列を見ると自然に自己防衛機能が働いて読み飛ばしてしまいます。屋上からトマトケチャップだけは御免被りたい。抽象は人を殺す。わりと。
おはなしがどれも他人事であるのなら、自分事なんて周りにはなにもない。けれどまぁ、
「あー・・・だって、自分のことだけ考えてたって、つまんないじゃん?」(地上の星座、岡野史佳)
ええこというなぁ、おっさん。惚れる。他人を巻き込んでようやくおはなしになるそれは、結局、他人事でも自分事でもない。箱の中身を言い当てる魔女は、一人では魔女となり得ない。あるいは、全く一人で居る限り、人はかならずウィッチである。一人ならば幾らだって箱の中身を当てられる。「きっと、この箱の中の猫は死んでいる」 さぁ、箱を開けてみよう。 "にゃー" あ、生きてた。さて、どうしたものか? 今から結果を変えるか、あるいは予言のほうを改めれば大当たり、わりと立派なウィッチである。ここにもう一人、人が居たとしよう。「きっと、この箱の中の猫は死んでいる」「そうなんですか、魔女さん、」「そうです、私には分かるんです。箱を開けてみてください」「はい」 "ぎにゃー・・・" そして静寂。「あ、本当に死んでいます。すごいですね、大当たりです」「おや、今なんか変な声がしませんでしたか?」「ああ、それはきっと僕の声です。・・・それよりも僕、あなたのことが本当に好きです」 いつだって改竄されるおはなしを、一人で改竄することと二人で改竄することの違いを、おっさんは問う。一人と二人との違いはあまりよく分からんけれど、ともかく天野や舞の言葉をまず自明とする態度のどうしようもない狂おしさは、ただどこまでも共犯者として信ずる徳あるいは逸脱の悪徳とともにある。そしてそれは一人の場合、何かの人工物とともにただ一人で徳も悪徳もなく静かに退屈そうに癒される。癒されながら、つまんないじゃん、とか言って、共犯者を求めたりする。
さようならと言って線路を歩き出した誰かの背中を見送った。レールに耳をあてて音を聞いたら、誰かの足音が響いている。それは、去ってゆく誰かの足音なのか、またやってくる誰かの足音なのか分からない。区別のつかない一つの音を予言として、一人になってみたり共犯者を探してみたりする。ある時、たった一人でその線路の上に残されて、ただ隣に古ぼけたロボットが居るだけだった。ロボットは話を聞かせた分だけ言葉を覚えてゆくから、いつもおはなしをしてやる。鄙びた国境の地には線路と空しかない。昼には夜に見える星の話を、そして夜にはやっぱり星の話をした。試みに将棋を覚えさせてみると、相手はロボットだからすぐに手を覚えた。一度使った手は使えないものだから、こちらはどんどん奇抜な手を使うようになる。王が成ったら龍になるだとか独自のルールも増えていった。ある朝、線路を枕にしていると、そこへ轟音が響いてきた。列車がやってきたのだ。ここは廃線ではなかったのだろうか。足音しか聞こえない世界に比べ、列車は恐るべき速度だった。呆然としたまま線路に立ちつくしていると、もう列車は目の前に迫っている。ロボットが背中を押した。列車が眼前を通り過ぎてゆく。代わりにロボットが轢かれて粉々になった。ロボットは話して聞かせたこと以外は知らないし、行動もしない。そういえば、はるかな昔、万が一にも列車が来ることを予想して、ロボットに話をしたのだった。話の通りに、ロボットは粉々になった。救われた。けれども、一人しかいなかったこの場所から、ロボットが居なくなってしまったから、とうとうこの場所には 0人しかいなくなった。探すものが増えた。一人を探してみたり共犯者を探してみたりしながら、レールの音を聞く。そういうこともある。
さようならと言って線路を歩き出した自分の背中を見送りながら、その音はわりと退屈そうに聞こえてくる。