Открой |
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Таня |
これは、ロシア語歴三日の不良生徒、夏町が、ターニャ先生のロシア語の授業を聞きとったノートです。というわけで、内容には私が聞き間違えた可能性がありますが、お気づきの方は、私までご一報いただけると嬉しいです。 ◆
ターニャのロシア語入門:第一回
Открой своё сердце 「ズドラーストヴゥイ(こんにちは)、ターニャ」 「ズドラーストヴゥイ。あ、夏町さん、どうしたんですか?」 「前に約束したよね。僕もロシア語勉強するって」 「はい! でももう言葉、覚えてくださったんですね。嬉しいです」 「・・・いや、実はまだこれだけなんだ」 「そうなんですか。でも、すぐに色々覚えられると思いますよ。私でよろしければいつでもお相手させていただきますから」 「うん、ありがとうターニャ。それじゃ、よろしくお願いするよ」 ◆ 「早速なんだけど、『アトクロイ スワヨー セルツェ』って言葉のこと、色々教えてもらえないかな。自分なりに調べてはきたんだけど」 「オープン、ユア、ハート。心を開いて、という意味だってことは、前にお教えしましたよね」
「うん。それで単語を英語にあてはめて一つ一つ調べてみたんだけど、 「ええ、でもあともう一息ですね。はじめに、Открыть(アトクロゥイチ)は動詞ですが、英語と同じように、ここでは命令形を使います。開く、じゃなくて、開いてください、と相手にお願いするときの使い方ですね。それで、Открытьの命令形がОткрой(アトクロイ)になるというわけです」 「辞書にはカッコ書きでОткройте(アトクローィチェ)というのもあるけど、」 「それは、複数の相手に対する命令形なんです。今回は父が私一人に言った言葉なので、Открой(アトクロイ)になります」
◆ 「え、たぶん、ってどうして?」 「すみません・・・わたしもなぜだか忘れてしまって。こういうの日本語では『ド忘れ』って言うんですよね」 (というわけで、ド忘れのターニャちゃんをどなたか助けてあげて下さい。正しい情報お待ちしています)
◆ 「あれれ、でもそれじゃあ、つなげると、Открой(アトクロイ)свой(スヴォーイ)сердце(セルツェ)になるから、真ん中が違ってるよ」 「はい。実は、ロシア語の名詞には、ぜんぶ男性・女性・中性といった性別がついていて、それが関係してるんです。例えば、万年筆:Ручка(ルーチカ)は女性、鉛筆:Карандаш(カランダーシ)は男性、となるんですが、ロシア語の形容詞は修飾する名詞の性や単数・複数の違いによって変化するんです」 「сердце(セルツェ)は・・・(辞書を調べる)・・・中性だね」 「そうですね。それで、свой(スヴォーイ)の中性に対する変化が、своё(スヴァヨー、もしくはスワヨー)となんですよ」 「やった、これで、Открой(アトクロイ)своё(スワヨー)сердце(セルツェ)になった!・・・うーん、けど一筋縄ではいかなかったね。英語よりややこしんじゃないかな」 「確かにロシア語には、単語の語尾の変化が多くて大変そうに見えますが、その代わりbe動詞がなかったり、冠詞がなかったり、英語よりも簡単なところもあるんですよ」 「ようは、語学のむつかしさって、どんな言葉でも、本人のやる気次第で決まるのかもしれないね」 「そうですね。こういうのは、いやいややっても、覚えないものですよ」 「やる気だけは十分さ。また分からないことがあったら、聞いてもいいかな?」「いつでもいいですよ。私もいつも夏町さんに日本語のこと、聞いてますから」 「ありがとう。それじゃあ、ダスヴィダーニャ!(またお会いしましょう)」 「ダスヴィダーニャ!」 ◆ 「・・・ああ、いい湯かげんだ。今日も楽しい一日だったな。 (ゲーム本編では「アトクロイ」ではなくて「アクトロイ」となっています。この違いについてごぞんじの方がおられましたら、これまた御連絡いただけると嬉しいです(^^; ) 参考図書
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