+ + + + +

「DirectColorCCDA HowTo」

65536色対応のCharacterClockDAに関するHowTo


Douca's Palmware

▼ はじめに

DirectColorCCDAは、sugich氏制作のPalmOS用CharacterClockDAを65536色表示に対応させたものです。本ページでは、DirectColorCCDA制作のために必要と思われる情報を提供します。

▼ 65536色対応Palmware開発環境の整備

65536色表示に対応するPalmOS搭載PDAは、2001年2月現在 Handspring社のVisorPrismのみです。Handspring社は、65536色対応のPalmwareを開発するためのツールを無料で配布しています。ここでは、この無料ツールを用いた開発環境をWindows上に作成する手順について述べます。

Handspring社の開発用ツールダウンロードページから、以下のファイルをダウンロードし、PCにインストールします。インストール先はデフォルトのままで良いです。

以上で終わりです。開発時にはcygwinの提供するシェル上でコンパイル等の作業をすることになります。このとき、「スタート→プログラム→Handspring→Tools→Palm-Bash shell」 で起動できるbashを使うと、必要な環境変数がすでにセットされてあるため、便利です。

▼ColorCCDAからDirectColorCCDAへの変換

ここでは、sugich氏制作のColorChacacterClockDAを65536色表示対応のDirectColorCCDAに対応させる手順について述べます。ちなみに、DirectColorというのはPalmデバイスを65536色表示に対応させるためのメカニズムのことです。

ここでは、sugich氏のセリオ CClock(srcc-src.lzh)を例として、65536色対応のセリオ DCClock(srdc-src.lzh)へと変換する方法を説明します。まずは、両Palmwareをダウンロードしてください。

1. ディレクトリ、ファイル名の変更

オリジナル版(srcc-src.lzhを展開)と65536色版(srdc-src.lzhを展開)のファイルを比較すると、まず、ディレクトリ構成の違うことが分かります。まずは、自分で適当な名前のディレクトリを作って(この場合はsrdc-src)、その中にSrc,Rsc,Obj,Buildの4つのディレクトリを作ってください。

続いて、オリジナル版のsrc以下にある、

を、Srcディレクトリの中へコピーします。

同様に、

を、Rscディレクトリの中へコピーします。

コピーしたファイルは、オリジナルとは別の名前に変更してください。sugich氏によるMaking of Character ClockDAの、「1.ファイル展開」「2.アプリケーションIDを取得」「3. ファイル名の変更」を参考にして、変更します。まずは、アプリケーションIDを取得してください。

DirectColorCCDAのCreatorIDの後ろの二文字は、'DC'(DirectcolorClockの略)で終わるようにしています。これは、CCDAが'Ck'を、ColorCCDAが'CC'を後ろの二文字とすることに足並みを揃えたものです。できるだけこんな風に揃えたほうがカッコイイと思うので、よろしければDCで終わるようなCreatorIDをつけてください。

オリジナルのセリオ CClockのCreatorIDはsrCCであるので、
変換後のセリオ DCClockのCreatorIDはsrDCとしました。これに合わせて、ファイル名をそれぞれ

に変更しています。

オリジナル版にある残りのファイルは使いません。

また、Makefileは、65536色版のMakefileを使います。一からMakefileを作るのは大変なので、まずは私の配布しているDirectColorCCDAのMakefileをコピーしてください。例えば、srdc-src.lzhを展開して出来るBuildディレクトリ内のMakefileを、ご自分のDirectColorCCDAのBuildディレクトリ内にコピーします。

2. プログラムファイルの内容の変更

1.で変更したファイル名、CreatorIDに合わせて、ソースコードを書き換えます。

srdcclock.c内

また、65536色に対応させるため、DAMain関数に次のような変更を加えます。

UInt32型の変数maxDepthを宣言し、16で初期化。

UInt32 maxDepth = 16;


FrmInitFormでメインフォームを起動する前に、

WinScreenMode(winScreenModeSet, 0, 0, &maxdepth,0);

という一行を加え、スクリーンを65536色モードに変更するようにする。

srdcclock.cを見れば、具体的にどのように変更したか分かると思います。

srdcclock.rcp内

同様に以下のような変更を加えます。

このとき、DEPTHという新たな項目が増えていること、ならびに、BITMAPCLOLORがBITMAPに変更されてることに注意してください。

srdcclock.h内

イラストやアニメーションについて変更した場合は、Making of Character ClockDAの、「9.ソースヘッダファイルの内容変更」を参考に、書き換えてください。

3. Makefileの変更

65536色用のMakefileに対して、自分のプログラムに合わせて以下の部分を変更します。

4. make

「スタート→プログラム→Handspring→Tools→Palm-Bash shell」 でbashを起動し、Buildディレクトリに移動してください。これまでに加えた変更が正しければ、あとはmakeと打てば、Objディレクトリに.prcファイルが出来ているはずです。間違っていたら、その都度、ファイルが見つからない等のエラーが出るはずです。それを逐一直してください。

成功しましたか? どうもおつかれさまでした。


Douca's Palmware

わっふるwonderlandのIndexへ

★mail to WebMaster★
夏町 銅貨
+ + + + +