第一章. 基本的なツール
この章では、「フォトメモリー/手書きメモ」の主な機能について、各機種の特性を挙げながら、全体を見渡してゆきます。どちらかというと、まだザウルスをお持ちでない方のための説明です。少しでもCGを描いたことのある方ならば、これでどんな絵が描けるのか、ということがだいたい想像できると思います。CGは初めて、という方ならば、先に具体的なZauARTの製作過程を第二章でご覧になったほうが良いかもしれません。
描画ツール
基本的に使うのは以下のツールです。
その他、「直線」ツールや「スタンプ」ツールもありますが、ビジネス用のイラスト向きなので、あまり使うことはないと思います。
ザウルスポケットでは上の図のように、描画ツールを選択するメニューパレットを開いたままにしておくと便利だと思います。「インデックス」メニューから「メニューパレット設定」を選んで、『クローズボタンで消去』に設定しておくと、開いたパレットが自動的に閉じないため、このようなことができます。
コミュニケーションパルとigetiには、そもそもこのパレットがないため、ツールの切り換えが不便です。その代わりこの両機種は全体的な処理が高速ですが、実際に絵を描く際にはあまり影響しません。(どの辺りが速くなっているかは、実際に手に取って比べて頂ければと思います。)
「ペン」の太さには
の三種類があります。細いイラストには「細」、タッチのある楽描き(^^)イラストには「太」や「極太」を使えば良いでしょう。私の場合はほとんど「細」しか使いません。
「四角」ツール(■)は色を塗るときに使います。四角形に囲んだ範囲を以下のようなパターンで塗りつぶします。
自然画を描くときには「あみ1, 2, 3」を使うのがほとんどだと思います。また、これらのパターンを組み合わせることによって、様々なパターンを作ることも可能です。この塗りのパターンのバリエーションについては、第三章で述べることにします。
「範囲」ツール
「範囲」ツールは四角形に囲んだ範囲に対して、様々な処理を施します。いずれも絵を修正する際に役立ちます。
ぐいっと描いて削る!
あとはぐいっと描いてから削るのが基本です。ザウルスポケットのドットはとても細かいので、目で見て一度で狙いのドットを打つことは不可能です。また、感圧式センサの特性から、ドットを打った場所の周囲まで、ドットが打たれてしまうこともあります。ですから、少々ずれていても良いのでぐいっと黒で描いてしまってから、「消しゴム」を使ってその周囲から徐々に目的のドットだけを削り残します。
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それでは、次に具体的な制作過程を追って行きましょう。
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