・星影拾遺の宇宙・
the Heart of Astronauts




ガ、ガガッ、、
午前零時、アラスカに強い流星雨、
ザザ、、ザ、
午前三時、全圏にて瓦斯星雲の濃度が高まる模様、
月光主義者は外出に注意するように、、
、、、


気圏予報士からの定時報告はいつも雑音交じりだけれど、
深夜のひそかな楽しみだ。



- Children -
- Heart - Memory - Words -

《星影拾遺》(ほしかげしゅうい)
 "誰か"の落とした想いを拾いあげること。
 "誰か"との関係のはじまり。
 "自分"にしか見えない答えを見つけること。
 "自分"のことは自分だけが知っている。

 星にも影があって、本当のことが隠されている。
 僕の拾ったその切れ端を、集めただけの物語。
 そこにある本当が、誰かの抱くもやもやと同じだったらいい。
 ときどきちょっとこぼしてみて、
 また誰かが拾うのを待ってみたりもする。(1998/2/8)

《天球儀植物園 -- Strato-space garden -- 》
(てんきゅうぎしょくぶつえん)
 "天球儀植物園" は半円球の硝子ドォムを天蓋に持つ植物園です。中央の星光投影機は、夜にハンドルを回すと草木の四季を巡らせることができます。
"Strato-space"は天球儀植物園についての別項を参照。(1998/1/10)

"星虫"(ほしむし)
 岩本隆明、新潮文庫より。"宇宙飛行士になるための方法"が記された古いメモを片手に、己の信じる道を突き進む少女の話、といってしまって差し支えないでしょう。私もこの本を片手に、宇宙関係の仕事に就こうと思いました。いろいろあって今は星の話を書き綴るだけですが、あきらめた訳ではありません。
 "the Heart of Astronauts"というコトバはこの作品、友美と広樹、そしてすべてのアストロノーツに捧げます。
 愛するものを勝ち得るため、ただひたむきに歩む子供には強く惹かれます。高河ゆん作品の女の子に多いでしょうか。例えば「アーシアン」の美幸が好きです。多紀との最後のエピソードですが、残念ながら単行本未収録。(1998/1/10)

疎水圏博物誌へ
短冊懸へ
寿琅啓吾 <soga@summer.nifty.jp>