★その後のストラディウム ★
-Stradium after that-

山田国見 著

《寿琅注:この記事は山田国見氏の著作です。
 快く掲載許可を出して下さった山田氏に感謝いたします。》


・最初にお断りしておきますが「それ」というのは大旗戦争(Great banner war)のことです。
・この記事は1996年10月19日に行われた京都大学RPG研究会の公式セッションを基にしています。



〜目次〜
chapter-0 はじまりのはじまり
chapter-1 イーヴォ暦2163年赤月17日
chapter-2 イーヴォ暦2163年赤月18日
chapter-3 イーヴォ暦2163年赤月19日(前編)
chapter-4 イーヴォ暦2163年赤月19日(後編)、 そして、後日譚
chapter-5 セッションを終えて
chapter-6 おしまいのおしまい



chapter-0
はじまりのはじまり

ストラディウムに関するオフィシャルな歴史はイーヴォ暦2116年薄青月15日で終わっています。戦後の焼け野原とはいえ、人々の心には一杯の誇りと希望が息づいています。物語はハッピーエンドを迎えたのでした。

でも、ちょっと待ってください。そもそもストラディウムの人々が誇りを失った、その原因は解消されているでしょうか。

かつて、薄暗がりの時代の混乱を乗り越え、ストラディウムは再興への道を歩んでいました。その途上、物質的に豊かになるにつれ、人々は誇りを失ったのでした。今、ストラディウムは三度荒廃から立ち上がろうとしています。その過程に於いて、以前の轍を踏まずにいられるでしょうか。

私はこの問題を考えるとき、とても悲観的でした。
これには現実の日本の姿がオーバーラップしています。そして、大旗戦争中、誇りを取り戻したとはいえ、それを失うに至った構造的な問題が解決されているようには見えないのです。
歴史的、神話的(あるいは魔法的)意味を持つ「大旗」戦争が再び起きることはなくても、このままでは早晩再び内戦の勃発を見るのではないでしょうか。(サプリメントを読む限り、ミヌウェレスの治世下まで平和に発展したようですが、ほんとかなぁ、という気がします)

もうひとつ、シナリオに織り込みたかったテーマに、ヌクセンのことがあります。
サプリメント「大旗戦争」において、ヌクセン・クオノラーザは悪役です。それもグドル(はまあ仕方ないとしても)、ビスホイグスにいいように操られ、あげく大旗探索者に成敗されておしまいです。

この扱いはないんじゃない?と、私は思うのです。

勝手な解釈ですが、判官贔屓と言われるかも知れませんが、元々ヌクセンがグドルに統一王朝期の知識を求めたのはストラディウムのみならず、ユルセルーム全体を憂えてのことでした。
ストラディウムが海国派と清廉派に分かれ争う時代を回避できなかったウェルセードは悪役(ヌクセン)に暗殺されたというだけで悲運の西方守護とされ、ストラディウム一国だけでない平和と発展を望み足をすくわれたヌクセンがあのように扱われてしまうのは納得がいかなかったのです。
いくらグドルとの取り引きが統一王朝に対する許しがたい裏切りであるとはいえ。

まあサプリメント「大旗戦争(動乱編)」はストラディウムにおいて発行された書物の形を取っているのでストラディウムに都合良く書いてあるのは当たり前ですが……。

というわけで、ヌクセン軍、特に親衛隊の中核に、金銭欲や名誉欲だけの大陸産荒くれ傭兵だけでなく、ヌクセンの説く理想に共感し、その理想に殉じた青年達がいたのではないか、彼らにとって、2113年という年は内戦ではなく、革命だったのではないかと、そうであって欲しいという思いがあったのでした。
(結局ヌクセンが純な若者をたぶらかしてたってことなんですけどね……。でもサプリメントは上に書いたとおりなので、ヌクセンのグドルとの取り引きそのものが内戦の正統性を証明するためのストラディウム政府の情報操作という解釈も成り立ちます。なんのかのいっても所詮は国家なので、そのくらいやってそうだとも思ってます、私は。)


以上のような考えから、2163年、シウメ会戦戦勝50年記念式目前のシウメを舞台にしたシナリオを作りました。戦後50年、というわけですが、ストラディウムの状況は「戦争前夜ではない」ことをのぞけば大旗戦争前と変わらず矛盾に満ちています。統一王朝の記憶も(またまた)薄れてしまいました。覚えているのは、前の戦争を体験した一部のお年寄り達のみ。オスレヴェーグどころかミヌウェレスももはやこの世を去っています。

このあと、ストーリーを追いながら解釈を加えていこうと思います。よろしくおつきあいください。では。

まずはキャラクター紹介。

シュウ・ノネスオール(PC):
デフォルト主人公。学校に通っている14才の少年。戦争があった、ということは知っていても、それ以上は知らないし興味もない、単純によくないことだと思っているだけ。リウルとは同級生。

リウル・シュラトゥバイト(PC):
戦争や軍隊に強い興味をもつ少年。といっても要するに「マニア」で、かっこいいものとして憧れている。

ファルナルシェ・サリ(ファル)(PC):
大旗戦争に従軍し、宰相親衛隊とも鉾を交えた歴戦の女性。64才。今はシウメ戦勝記念館を管理し、訪れる人に戦争の悲惨さを伝えているが、やってくる人はほとんどおらず残念に思っている。

ファロン・ランゲ(NPC):
シウメの街にやってきた少女。大人びているが背伸びしている印象もある。13才。戦争についてさまざまに話をしたがる。正体は話の中で明らかに。


chapter-1
イーヴォ暦2163年赤月17日

★シナリオ。
シウメの街は戦勝記念式を翌々日にひかえ、すっかりお祭り気分。当日は第11軍、第16軍から儀仗大隊も繰り出しパレードが予定されています。
ストラディウム全体に言えることですが、戦争の記憶はすっかり薄れています。まるで今の日本のよう。

宿題を出されて戦勝記念館へと向かっていたシュウは、薄汚れた格好をしてはいるが結構奇麗な顔立ちの女の子に声をかけられます。どうして戦争のことでお祭りができるの?と問う彼女に答えられなかったシュウは彼女を記念館へ誘いました。

記念館の管理人のファル、ファルとも顔見知りのリウルと会い、4人で戦争についての話をします。
彼女はファロン、と名乗る他は自分のことについては話をしたがらず(遠くから来た、というだけ)、話を聞いたり議論したりをくり返すのですが、彼女の立場は宰相側にかたよっており、特にグドルとの取り引きについては公王側のでっち上げだ、とまではっきりと言い切ります。いくらなんでもちょっと異常な態度にPCは顔を見合わせるのでした。
おまけにファルはファロンを初めて見たとき、なにかいわれのない恐怖を覚えたのです。

話し込むうちすっかり遅くなります。戦勝記念式のためどこの宿も一杯で、ファロンはシュウのうちに泊めてもらうことになりました。シュウの姉に着せ替え人形にされるファロンですが、少しだけ寂しげに、でもきっぱりとそれを断ります。「奇麗な格好をするよりも、私にはしなくちゃならないことがあるんです。ご親切には感謝します。でも」。

夜、ファルは悪夢を見ます。久しく見ることはなかった大旗戦争当時の夢。
何もかもぼやけているのに、宰相親衛隊の制服だけが妙に鮮やかな夢でした。


★解釈。
まあこの段階で解釈もないようなものですが、「はじまりのはじまり」を読めば明らかなように、ファロンがキーパーソンになります。少女にしたのは「戦争の悲惨さ」を強調したかったのですが、普段の(私の)言動が災いして、多少邪念が混じってしまったのは残念でした。美人にしたのも、この時代に世の中の矛盾について考えたり理想に燃えて軍に身を投じたりできるのは上流階級というイメージがあったから(これについては他のシーンでも描写してます)で、けして煩悩のせいではなかったんですが……。

# でも上流階級=美人、というのは安直だったかも。

プレーヤーの知識にものすごく差があったのに資料をきちんと準備しなかったので、ここではファロンについては分かりにくかったようでした。でも、シュウ役の人は何も知らない、リウル役の人は多少知ってるんだけど私とはちょっと方向が違う雰囲気で、ファル役の人は私と同程度の知識、と、キャラクターとマッチしていたのは偶然ですがよくできていました。

着せ替え人形では「リボン」がアイテムとして出てくるのですが、これは橘裕の「人形師の夜2」の1/4柱の「幸せな少女期と大きなリボンの関係」から。誰も知りませんでした。


chapter-2
イーヴォ暦2163年赤月18日

★シナリオ。
この日は起承転結の「承」にあたるシーンだったのですが、展開がいまいち。
戦争自体やヌクセン、ストラディウムの現在の状況などについて、各々の主張がぶつかりあったのでした。

シュウ「戦争はいけないよ。人が死ぬもの」
ファロン「確かにそうだわ。でも血を流さなければ伝わらないこともある」
リウル「宰相は悪者なんだから負けて当然だ」
ファロン「あなたは何を知っているの? 戦争や、あの時代や、お互いが掲げた理想について、一体何を知っているというの?」

夕刻、翌日のパレードのために11軍、16軍が到着します。ファロンは決意と諦念の入り交じった表情を浮かべるのでした。

ファロンの正体はほとんどばればれ。思い詰めた様子にも気付いてくれて、「今晩絶対出ていきそうだ」とシュウは姉とともにファロンを監視、案の定明け方近くにいなくなっていることが発覚します。置き手紙と前の晩のリボンを残して。

 「隠していてごめんなさい。私は50年前、シウメ決戦のため宰相閣下が送り出した親衛隊の1人です。いまの歴史ではばかげた魔法のせいで消えてしまったことになっていますが、私達は戦場に50年遅れで着いたのです。
 その事は星を調べて分かりました。可能性は宰相閣下に示唆されていました。私はいまがどんな世になったのか、私達がどうするべきなのかを探るために命令を受けてシウメにきていました。
 隠していて本当にごめんなさい。皮肉ではなく皆さんには感謝しています。
 ストラディウムのために家を捨てた私でしたが、まるで家族の元に帰ったようでした。
 できることならずっと残りたかった。でもやっぱりそれはできません。

 お願いです。今日は廃坑にいて。パレードの開始にあわせて私達はシウメを攻めます。こんな御礼しかできない私を許して下さい。
 街にはパレードのためにたくさんの兵士がいます。私達は勝てないでしょう。
 でも、いまの世の中は悲しすぎます。力及ばなかったとはいえ、宰相閣下もまたストラディウムの行く末を真剣に案ずればこそ兵を挙げたのです。それが、いまや誰もがその事を忘れています。これでは死んだ仲間達は無駄死にです。
 こんなことをお願いできる立場ではありませんが、もし私達を少しでも思って下さるなら、どうか生き延びて。そしてここで何があったかを伝えて下さい。
 50年前、そして明日。なぜストラディウム人同士が傷つけあわなければならなかったかを。
 そうでなくても死なないで下さい。おかしいですね、戦争を仕掛けるのに。
 でもこれは本当の気持ちです。いつまでも元気で。さようなら」

シュウはすぐに記念館のファルのもとへと走ります。
同時刻、再び大旗戦争当時の悪夢に目覚めるファル。ファロンの衣装が宰相親衛隊のものだとはっきり思い出します。そこへ手紙とともにシュウが。

そして何と、記念館に展示してあるマシェスを担いで飛び出すシュウ。終始剣も修めたファルは力尽くで止めることができますが、「やめなさいとはいうけど無理矢理止めることはしない」という絶妙の態度を示し、話の都合上なぜか早朝に通りがかるリウルと3人でファロンを追うことになります。


★解釈。
四幕構成のつもりがあまりうまくいかなかったのですが、50年後にも同じ状況になっている、という強迫観念に取り付かれた私の操るファロンの主張に対し、自分の生きている現状を肯定し、希望を持っているんだ、という主張を展開してくれたシュウ役のプレーヤーには感謝。次代を担う若者の健全な主張がありがたかったです。

実を言うと攻め込んでくるファロンと再会させるつもりだったのですが、ファロンを追って出ていく展開になりました。この時点で私が密かに狙っていたラストはほぼ失敗。でもそれがかえって相応しい歴史解釈につながったとも言えます。

ファロンの正体は、歴史を確認すればあっさり見当がつき、あとはイヤリングの紋章に気付くPCがいたり、洗濯を終えたシュウの姉がシュウに「下着が高級品なのよ。どこかのお金持ちの子なんじゃないの?」と尋ねたり、とやるうちにだいたいわかったようでした。例の魔法で消えた部隊、というのには驚いてくれたようですが。



chapter-3
イーヴォ暦2163年赤月19日(前編)

★シナリオ。
城塞都市シウメの門で一悶着あったものの、3人はシウメ盆地に50年前の悪夢を探すことになります。ファルの経験とリウルの知識が野営地の見当をつけ、近づくと、年若いファロンを死なせるのは心許ないので後方に残す、という、しかしこれも若い指揮官の発言を耳にすることができました。
メイルンを進発したときには12,000名に達した親衛隊でしたが、50年後に現れたとき、その数は激減、数個大隊程度になっています。戦勝記念式で軍団単位の兵士が駐留しているシウメを攻められる人数ではありませんが、彼らが何をやるつもりかはファロンの手紙通りなのでしょう。そしてそれ故にファロンを残す、と。

野営地を引き払った親衛隊をやり過ごし、ファロンを探す一行。そのうち、シウメの方から戦いの喧噪が聞こえてきます。

というところで、マスター(私だ)はカードの束をプレーヤーに見せました。他でもない、「大旗戦争ウォーゲーム『Schwert unt Flame』」です。シウメ決戦の決着を付けるために使おうと準備していたのでした。
簡単にルールを説明し、カードを展開。シウメ側は11軍、16軍に加えて国民兵x3(?)、城壁1枚、ヌクセン側は鉄槌、不滅に軽装歩兵x2。適当な指揮官を配置して、プレーヤー対マスターでゲーム開始。平行してファロンも探します。

両軍の動きの一望できる木の上にファロンはいます。すべてを見ておくのが彼女の任務なのでした。護衛に残っていた若い兵士を行動不能にして、シュウがファロンに呼びかけます。

シュウ「戦争をやめさせなきゃ」
ファロン「ダメよ、今のストラディウムは人の誇りを忘れているわ。あれだけの血を流してやっと取り戻したはずなのに。このままでは閣下の理想が無駄になる」
シュウ「戦いなしで思い出せばいい。取り戻せるよ、人の誇り」
ファロン「無理だわ、そんなこと。血を流さなければ、誰も話を聞こうともしない、思い出すこともない!」
ファル「そしてまた忘れる。あの戦争を無駄にしたくないなら、その悪循環を断ち切らなければいけない。そのためにはまず血を流さずに誇りを取り戻す道を探すべきじゃないかね」
ファロン「……、そうですね。(すがるように)でも、できるとお思いですか?」

そしてファロンは戦場へ向かいます。繰り返しではない、新しい歴史のために。


★解釈。
予定外の展開のためアドリブでしたが、おかげで展開が妙です。ファロン1人残して一体どうするつもりだったのやら。

ファロンの説得はこのシナリオの山場ですが、記録を取っておらず、記憶から起こしたのであっさりしちゃってます。しかしながら、ファルさんのセリフは強力でした。「血を流さなければ取り戻せない」という考えに取り付かれていましたが、「また忘れる」といわれると反論できませんでした。
本当は戦場で再会し、説得を試みるものの、ファロンは自分の考えを変えず刃を交えることとなり、シュウがファロンを殺す、宰相親衛隊も全滅、というつもりでした。でもこれでは何の進歩もありませんよね。大旗戦争で確認されたように、人間族に対しデュール神が変わらぬ加護を与えてくれているのなら、ストラディウムは試行錯誤の末によりよい道を見つけられるでしょう。「闇と炎の大旗」が翻ったのはそういう意味だったのではないでしょうか。

Schwert unt Flameの結果次第ではシウメが落ちることもあるつもりでしたが、実際にはそうはなりませんでした。これも偶然ながら実に順当なところに落ち着いています。


chapter-4
イーヴォ暦2163年赤月19日(後編)、
そして、後日譚


★シナリオ。
シウメ側有利で戦闘は続けられています。シウメ側も11軍が全滅していますが、親衛隊はすでに軽装歩兵を残すのみ。この軽装歩兵団、10代半ばから後半の若者ばかり。すでに総指揮官は失われ、部隊長の指示で最後の戦いを展開するところへ、ファロンが駆けつけます。

戦いは中断されました。ファロンを含め、生き残りの親衛隊員は皆首都に送られますが、簡単な取り調べのあと、ほとんどの者は自分の望む新しい人生を送ることでしょう。おそらくは、ストラディウムを変えていく、困難な作業に着手するに違いありません。ファロンもまた、PCとの再会を約しつつもストラディウム市に向かいます。再びグンドは生き直され、人間族の誇りはよみがえる兆しを見せ、スィーラの恩寵も再確認されました。
戦前の状況、戦争によって見いだされたもの。大旗戦争から50年を経たこの戦いは、まちがいなく「大旗無き大旗戦争」だったのでした。
                                 おしまい。


★解釈。
山場は過ぎていたので、戦闘の中断は簡単にすませました。やっても言うこと同じですしね。

戦いのことは元帥府軍報などによって、すぐにストラディウム中に伝えられます。それは今の世に誇りを取り戻す助けとなることでしょう。

生き残りの親衛隊員達はほとんどが国立孤児院を経て社会の中核に育ち、新しいストラディウムを作るとともにあの戦争の意味を伝えていくことになります。

この幕は全体にさっぱりと終えました。未来に向けて歩き出すことを決めた、ただそれだけで、まだ歩き出してもいませんから。


chapter-5
セッションを終えて


さて、シナリオは終了しました。なにかにかたくなになっているNPCをPCが説得する、というパターンは、私の周囲で良くある(そしてなぜか毎回少女を少年が説得する)のですが、今回は説得がメインではなく、私は自分の歴史解釈をテーマにしていました。この解釈は全然自分勝手な上に悲観主義の産物だったのですが、シナリオをやったことでこの見方から解放されました。どういうことかは、chapter-3を読んでいただけばその通りなのですが、簡単にいえば

『闇と炎の大旗によって示された、人間族に対するデュール神の変わらぬ加護。そしてそれゆえ試行錯誤の末の発展の可能性を常に約束されたストラディウムは、大旗戦争が終わったあと、変わらぬ変革を続けていくのだということ』

その事に、ファルさんのセリフでやっと気付くことができたのでした。わかってしまえば簡単なことなのですが、どうしても気付くことのできなかったことでもありました。シナリオとしてはいろいろと穴もあったのですが、やってよかったと心から思えるセッションになりました。プレーヤーのみなさんに多謝。


chapter-6
おしまいのおしまい

お世話になった人々。

シュウ・ノネスオール:
 彼はローズは初めてでした。初めてのシナリオで、いきなりディープに世界観の出る話。ごめんね。良く頑張ってくれたよ。

リウル・シュラトゥバイト:
 どうしても目立ちにくい役どころ。おかしな趣味以外はマスターの希望通りのキャラクターを御苦労様。でもそーゆー趣味はもっとうまくやろうぜ★!


ファルナルシェ・サリ:
 見事なセリフをありがとうございました。知識の関係上、他のプレーヤーにはできないキャラクターでした(でもこの間のあなたのシナリオでは私1996才のエセリアでしたもんね)。

寿琅啓吾さん:
 ディープにユルセルームにはめてくださったのに始まり、いろんな刺激をいただき続けてます。今回は拙文の発表の場までいただきました。ほんとに感謝。


お世話になった物々。

ビヨンド・ローズ・トゥ・ロード:
 すべての始まり(^_^;。高校時代に買い込んで以来、一番身近なシステムであり、異世界であります。時間をかけてもっとゆっくりと旅をしたいものですが、なかなか。

ファー・ローズ・トゥ・ロード:
 大旗戦争は予想とは異なりとても面白く、そのせいでこんなシナリオを思いつきました。実を言うと単なる内戦で終わるのかと内心心配だったので……。でもヌクセンの扱いはちょっと。

冬の牙、もしかしてヴァンプ、人形師の夜:
 橘裕はしんどかったこの一年を良く支えてくれました。すすめてくれた友人にも感謝しています。ある時は現実逃避の逃げ場所に、ある時はシナリオの示唆を、と大活躍★。

リカちゃん「不思議なふしぎなユーニア物語」:
 直接にどーということはないのですが、今回これを書くにあたり、「はじまりのはじまり」と「おしまいのおしまい」をいただきました。妙にキャストとスタッフの豪華なOVAです。


お世話になる予定の人と物。

忘れ得ぬ炎:
 言わずと知れた大旗戦争のコンピューターゲーム。実は私はまだやっていません。思い起こせば半年前、すっかり忘れていたのに発売日当日偶然にも店頭で出会っているのですが、当時は(そして今も)ハードディスクに余裕が無くて買わ(え)ずじまい。きっと、かならず、はい★!

テラ・ファンタスティカ:
 たぶん忘れ得ぬ炎よりこっちを先に買うでしょう。サターンも買ってしまったことだし。門倉さんが一枚噛んでる、ハードなシミュレーションRPG。

ROOMMATE〜井上涼子〜:
 このためにサターンを買ってしまったという、曰くつきの超期待ソフト。現在私の愛はほとんど彼女(というかこのソフト。コンセプトもシステムももう最高)に向けられています。でも全然注目されてない。うれしいやら悲しいやら。注目している方、いたら是非連絡を!チョコレート届いたらCD聞かせて〜!

ここを読んでいるあなた:
 最後になりましたが、ここまで読んでくださったみなさんに心から感謝します。駄文におつきあいくださりありがとうございました。


それでは、
遥かなる道のむこうでお会いしましょう!


感想などございましたら山田国見RXP06660@niftyserve.or.jpまでお願い致します。

初出 ユルセルームの歳時記&ストラディウムのその後(1996/12/28 東京あゆみ計画)
夜光性歌劇へ
短冊懸へ
寿琅啓吾 <soga@summer.nifty.jp>