12周年

というかまぁ,僕がWebに何か書き残し(そして書いては消し)始めてから12年経ちましたよと.

母がようやく検索エンジンの使い方を覚えまして,僕の名前で検索したらたくさんページが出てくるから大喜びしています.ぜんぶ印刷してるって.

膨大で驚いたと言ってたけど,確かに僕のこれまでの仕事の足跡は全部Webに残ってるもんだから,まぁ多いっちゃあ多いだろうけど,だけど母さん,あなたが見つけたのはおそらく僕がこれまで書いたものの1割にも届きません…….

とは言っても,それは春のはじめにだいたい消しちゃいましたし,今も基本,書いたものは消えてゆく方向で.これから先,残したいものっていったい何かな,と考えながらやってます.

残しておけば,母の老後,つまり今現在であるが,その慰みになったかなと思う.読んでも読み切れないよあれは.

だけど,あれだけの重いものを支える余裕が正直,今はありませんです.

いましばらくは,こんな感じで.

やすむ

人と長時間話すと胸の内が波立って仕方ないので,文字を読んでやすませる.

六道遊行 (集英社文庫)

六道遊行 (集英社文庫)

SNOWでは彼方さんが白桜と時代を超えて入れ替わりながら話を進めてゆくのが見せ場である.時を隔てた人物が抱えるはずのギャップは闖入先の文脈に巻き込まれてしぜん筋道が立ち,本人のとぼけた性格もそれを気に病まない.白桜たちの行き詰まった事態は彼方さんが交じることで可笑しいほうへずれてゆく.

上総の盗賊の頭,小楯は奈良時代から現代へ.いったりきたり唐突なスリップを繰り返すのだけど,やはり闖入先の文脈にそのまま交じってしまう.本人も自然にそれを受け入れている.彼方さんもそうであるが,とぼけた,というか,周囲とのやりとりが希薄というか,よく言えば我が道をゆく人が往来することで,歴史とか現代の出来事にどういうずれが起こるのかしら?ってとこ.まだ読んでる途中.1/4くらい.

姫のみかど,こと孝謙天皇がたいへんラブいですよ.閨は真紅に燃えた.

読んだ.

間違い間違い.ずれとか起こるわけないじゃん.ローカルな場を一歩離れれば,そこにじぶんのやったことが影響するかしないかなんてことは,よくわかんなくなるのである.傍観者を気取らないのだとすれば,よく判らない場所にいてよく判らないことに巻き込まれている感だけが残る.

なお,姫のみかどの恋する振る舞いがラブいのはすべて小楯がそうと考えたものであるようにしか見えない.観念の姫様と,身辺でぺたぺたと触ってくる七瀬と,処女懐胎して小楯の子をなす春日の森の神鹿と,天下三分のなか自らは仙骨を得んと蓬莱山へ赴くたぁどういう了見だい.小楯は周りから愛されまくっとる人なので傍から見るに別れはぜいたくであるが,腹で哲学する大造と同じく傍の目を拒んだ小楯である.大学の壁に意味のないビラを貼りまくらねばならなかった当時の気分を思い出せば,それと同じものとして納得できなくもない.

七瀬ラブ.

にしても裏表紙のあおり文は酷い.小楯が世間の人にあえては触らず,その傍をかすめてゆくだけ,というのは外せない筋でしょ(僕はそこに妙味を得なかったにせよ).鉄槌とかないです.一方,エレンディラを見て六道遊行を思い出した,てな評をどこかで見たけど,最後の最後まで読んで振り返ってみると確かにそんな感じがした.どちらかといえばこちらを採りたい.

本棚つくる

4月の引っ越し以来,本棚のない生活をしていた.想像できる?

しばらく文字から距離を置いてたのだけど,ちょっとしたきっかけがあったので本棚を一つ組み立て直した.いっこくらいだとすっとするね.これがたくさんになるとどんよりとする.

ef #7

ふたりは共同制作している小説の結末を2通り考える.どちらの結末が良いかなんて同じ人間に尋ねても日によって答えは違うものである.だもんで,蓮治は毎日同じ問いを繰り返す.千尋は昨日どちらと答えたかを覚えていない.蓮治は千尋がこれまでどちらを好感したか正の字で数えてる.だけど,好感は正の字を増やすけれど,正の字から好感は量れない.好意は回数の記録に転じるけど,記録から好意を量れるわけないでしょ.ばかばかしい.だから,これまでの自分の日記を読むことによって自分の好意を量ろうとする千尋を前にして,蓮治はいったん拒んでしまう.

取り返しのつかないことをしてしまって普通ならさっきのことは忘れてくれと叫ぶべきところが日記には書かないでくれ,になるほど,ふたりの間では日記を介して日々を積み重ねるということが当たり前になっている.

千尋と付き合うということは,回数だとか記録だとかに過剰に左右される日々を生きるということです.

Bパートは音楽に緊張感があってよかった.あれは文字だけだったら見れたものではない.

D.C.II P.S.

僕のペースではアイシアが本格的に出てくる頃にはこっちでもクリスマスになりそうである.まだ顔見せ程度であるけどアイシアのテーマ曲が良いんだ.クリスマスソングみたいに楽しくて可愛い.

アイシアを探して地図のキャラクターの立ってないところを一つひとつめくってたら,結構いろんな人が出てくる.手間かけてんなぁ.昇降口であと一歩のところまで迫ったが,どうやらクリア順で縛られてるらしいのだ.

義之のモノローグから察するに,アイシアはこの時代でサンタクロースをやっているという線でどうだろうか?

拾遺

あとは余計な話だが.

聞き慣れぬBGMが耳に入ってきて,数瞬後,茜のテーマだと判って嬉しくなった.ヒロインに昇格するということが意味するのは,単にその女の子との間柄が深くなる話が増えるってだけじゃなくてね,個別のテーマ曲がもらえるとか,セーブ用アイコンやシステムボイスがつくとか,スチルが増えるとかそういうことぜんぶを意味する.つまり,その子を全面プロデュースしますよ,という話.このゴージャス感がわかんない人はギャルゲーやらなくてよいです.その子のための音楽っていうのが一曲新しく書き下ろされるんだぜ.どんなけ気障で,凄いんだ.

脚本は雪村同様たけうちこうたなので確実なライン取り.ちのさんはいいけどまた絵柄変わったんじゃないかなぁ.声的には7時間に渡るやなせなつみ大百科でした.ええはい,魅力満載で.

水姫向け情報としては,しっかりしっぽりいい感じに朝チュンです.元々コンシューマーでやってたたけうちさんなんでまぁ当たり前という手さばきだったけど.

D.C.II P.S. 茜の話

西園さんに倣うなら花咲さんの話とするところだが,今回はあえて茜の話としておく.

ダブルな話だけれど,僕にとってふたりを区別する手がかりがないというのが素敵だ.メッセージウィンドウ上は常に「茜」.

僕にとってふたりを区別できるってのは風雨来記みたいにふたつ身体があるようにしか見えないこともあるし,SHUFFLE!みたいに性格違いますよてのもあるし,ときメモ2みたいに微妙に胸のふくらみのドット数が違いますよてなのもあるわけだけど,手がかりなし.この違いは義之にしか感知できない.区別できることに理屈は示されなくて,なんとなくだけど確実に,義之にだけは区別できている.素晴らしいじゃないの? 

内側の仕組みはどうあれ外から観察する分にはずっと一人として見えていたわけだから,そこにふたつの心を見つけることは出来なくて当たり前なんだけど,ふたつを認めることのできる義之の特別さが話を支えるわけだよね.女の子の困難な事情に男の子が寄り添うことのドラマチックは,いっそ僕にすら判らない理路で行われよ.

メッセージウィンドウ上で茜の名前を変えないというのは,当たり前を離れて魔法を前提にして進んでゆく事態の臭みを消すスパイスでもある.

桜が枯れてあほに戻った雪村,というのは僕が愛情を持ってあほと呼んでるのだけど,このあほの雪村がたくさん出てきてくれるのも嬉しい.普通に説明しようのない出来事に対してなにか言葉を与えることが出来るのは,茜という親友の名前すらよく覚えていることが出来ず,そのかわり直感だけで喋っているこの人物をおいて他はないの.茜という名前を取り払えば,雪月花はたしかに4人いても構わない.

雪村の話と合わせてあと3年は戦えそうな元気が出た.よかった.

ef #5, 6

千尋の記憶まわりの語り口がようやく落ち着いてきた.まぁ,シリーズ冒頭はインパクト重視だったということで.

というのはつまり,千尋の記憶の仕組みは一言で表すと衝撃的だけど,よくよく聞いてみると融通の利く部分もあるってことで,13時間しか保たない記憶は日記に書き留めて残す以外にも,13時間経たないうちに一度思い返していればそこからまた13時間覚えていられる,というのがたしか2,3話前から出てきてた.この人は1日前の恥ずかしい出来事について話さなくてはならないときには,その2つを都合良く使い分けて恥じらう.日記に書いてないと彼女は言うが,それは必ずしも彼女が覚えてないことを意味しないのである.

#5ではこの彼女の語り口の機微を蓮治が茶化して,僕の日記に書くのは止めておこう,という発言が出てくるのである.こうしたやりとりの中で働くようになってくると,彼女の記憶の問題というのは人間からかけ離れたどうしようもないものでなく,人間が取り扱い可能なものとして地に降りてくる.

(こんな風にくねくねと書くからブラザァからブレストみたいな文章と言われるのだわ!)

はい,それはそうとして,千尋は可愛いですね.

ソウルイーター #1

たまたまやってたので途中から.

誉めどころは多いのだけど,あえてマカのおみあしが気になって仕方ないデザインとその動かし方を誉めておこう.思わず見てるほうの身体も動くね.

マカは声の韻律も大変良いですが,最近,この感じはちょっと多い気がして素直に誉められない.