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鎌倉へゆきたいムードが重なったような気がしたので,あすかさんと小旅行してきました.
木地雅映子「氷の海のガレオン」(ピュアフル文庫)頂きました.杉子の気位が際立っているのはハロウと距離をとるところで,きみが十三歳になったら,僕たちは結婚していいんだよ,とか言う男前のハロウを杉子はいとおしく見ていたりするのだけど(p.87-88),それは思い出せなくていい.心の奥でピーピーピキピキいう音は翻訳できないから,それに寄り掛かりはしない.フィクションとの付き合い方において.それは確かに在るものだけど頼りにはしないのね.ガレオンという質量を感じさせるタイトルはそれでもそこに在るハロウのために捧げられているものと僕は思います.
あと表紙素晴らしいよね.
読み返すべからず物件であった「青い花」の封印を解きました.読み返しても辛くならないようになりたいと思ってね.するとすごい勢いで鎌倉な話でした.