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わっふる日誌
WaffleDiary


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「夜の学校」

1999年8月20日

倉田 佐祐理

from
Kanon(KEY

佐祐理's startline

Waffle's Note

佐祐理さん、好きだ . . .(^^;

昨日の日記では突っ走ってえらいこっぱずかしい事、書いてますが、 今日はもうちょっと冷静 (^^; イラストもあのままでは可哀そうなんで手を加えました。今回のスタートアップスクリーン版は、別系統で修正したので、絵が微妙に違っています。

前回、書かなかったキャラクターの話をちょっと。あまりネタばれではないと思う。

夜の学校というと、
文化祭の準備で遅くまで残った帰りの、薄暗い廊下や昇降口がたまらなく好きで。
学校という最低限の安心が確保された中で闇に触れるのは、
ちょうどいい冒険でした。その証拠に、私、普通の夜道はただ怖いだけ (^^;

川澄 舞。
夜の学校で剣を振るうこの子のことも、
同じ種類の冒険心を起こさせるのだと思います。
それが夜の街だったら、舞に付き合うことはなかっただろうし、
舞にとっても、シナリオで示されるのとは別の意味で、
それは夜の学校でなければならなかったように思えます。
そうでないということは、すなわち、
舞の心はもう救いようのないほど壊れていて、
誰にも想いを寄せられることなく、
夜の街を徘徊する魔物になっているということじゃないかな。
最低限の安心の上に成り立つ、魂を賭けた冒険、なんて、
いわゆる通過儀礼かと思いますが、
もちろん守ってくれるのはいまや学校という共同体ではなくて
舞ならば佐祐理さんや母親なのでしょうし、
そうした救いのある可能性、最低の保証のために
ただ場所だけを提供できる学校の中の異界は、
とても面白いもので、私が私を知るための永遠の不思議。
昼ごはんを一緒する、屋上へ続く踊り場も、
夜の学校と似たような雰囲気がありますよね。
そっか、屋上好きの人とは、そこがちょっと違うんだ。
・・・とひとりごつ。

自分が舞に惹かれた理由は私がその手の話題を好む所以ですが、
後半の展開に凄さを感じるのはまた別の理由で、
時にあまねくあるはずの希望を、
例えば、もう終わってしまった過去の中に、
自由に時を往来して、新しく発見するような力が人にはあるということ、
(そうして常に、過去は移ろう。)
その力がどこから来るのかということ、
それはけして、一人ではできないことで、
つまり、あまりに深い情を見せられて、
私自身、そこに希望を感じたり、不安になったりさせられたのでした。

異世界を感じさせるあの音楽が良いです。
あと、もはや私は、ゆきうさぎを冷静に見ることができないでしょう (T-T)

瑠璃子さんの屋上日記も書き上がりました。次の更新はそれだと思います。
それでは、また。




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「ほんとだったね」

1999年8月19日

倉田 佐祐理

from
Kanon(KEY

倉田佐祐理

Waffle's Note




正しい子供こそ
心配しなくちゃいけません。
わたしたちさえ知らない正しさを、
子供が知っているはずはないのです。

わたしたちは子供たちにとって
一緒に正しいことを探す
良き仲間となることができるでしょうか。



自分のやったことだから
けして親のせいなんかではありません。
なにも知らなかった自分を振り返る勇気、
それで、ほんとうに人生をはじめられたのなら
これまでの時間は無駄なんかではなかったでしょう。

輝く道を歩きはじめた君に、幸あれ!



Kanonコンプリート記念。佐祐理さん。

近頃の更新状況をご覧のとおり、辛い予定に追われる日々です。 利恵さん第二弾は文章と下描きが一月以上前に出来上がってますが、 気分が落ち着かなくて描き進めず、この状況で心に安らぎをくれた Kanonのほうを勢いで(三時間・・・過去最短?)で描きあげてしまいました。

コミケの方では、BABさんから「手描きのチョコ」 をビームで頂いたり、 「Never to be forgotten」や「夢の残滓」を入手して、 三日目のみのスポット参戦にしては十二分に幸せに(^^) (「セリ風」は売り切れで残念無念・・・。)
朝5:00に奈良を出発、有明到着は10:30でした。東駐車場で並ぶさなかに、 ふと雫の瑠璃子さんの話が浮かんだので、ザウに書いてみたり。 海風が強く、さながら学校の屋上にいるようで。 一章分書いたところで、日射しの激しさにザウルスの液晶が黒くなってきたため、 急拠中止しました。じきに書きあげて載せますね。

『お姉さんはね、こう見えても
      運動神経いいんだよ』


Kanon、良いファンタジーだと思います。大好き。
非日常的なことは、起こるべくして起こります。
明解な種明しや説明のあるなしではなくて、
受け手の心に沿って納得させるだけの力があるかどうか。
その点で人の心の流れを上手く掴んだ作品だと思います。

登場する少女達の、家族や同胞との繋がりが繊細に描かれています。
主人公と少女との恋愛小説という見方をすると淡白に感じられる一方で、
情の深い語りはプレイヤーとしての自分に直接訴えかけて、
小説とは異なる物語との距離感がありました。
主人公でなく、自分自身が彼女たちのことを想うことのできるような。
そのあたりのことは、小説を「読む」のと、
Kanonというヴィジュアルノベルが「語りかける」要素を持つこととの
差じゃないかなと思っています。

画面や音楽の演出あってこその語りで、
そこに隙がないのも良かったのだと思います。

名雪、舞、栞、あゆ、真琴、佐祐理、の順にプレイしています。
真琴の話でKanonの深みにはまりました。
話の大筋はほとんど見えているのに、
それでも切ない想いがぐるんぐるん周るのを止められなかったから、
作り手の技に惚れました。
あと、名雪シナリオ以外での名雪が、
飾らない女の優しさと残酷さを感じさせて私的に苦い敗北感。
栞はぎゅっと抱きしめてあげたくなる。香里も好きです。

佐祐理さんシナリオの経験は、個人的に深いところを突いてきます。
人生をはじめるのに遅いということはありません。


『ほんとだったね』


『でしょ』


舞と一緒に幸せを築いてゆこうよ。





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天使になった君

1999年6月30日

アルバム"Oh Dear" 大塚 利恵より
「いいよ。」

天使たち

Waffle's Note




天使になった君の背から
翼を一つ、奪ってしまう

誰もみな翼一枚の天使だけど
僕のただ一つの翼は君だったから。

僕たちの喜びを知らなすぎた君に
翼のない不自由と
翼をもつ束縛を伝えたい

僕と君のはばたきが
いつか一つの鳥になるまで。



突然の大塚利恵特集企画第1弾は、アルバム"Oh Dear"より「いいよ。」に乗せてお送りいたしました〜(^^)

時期的に何かと合わせた訳ではないんですが、東京へ行っている間に、突如"Oh Dear"に収録の曲たちが頭の中を暴れだして、収拾がつかなくなった末の企画でして・・・(^^; しばらく続く予定です。どうぞよろしくお付きあい下さい。

大塚利恵さんといえば、このページでは今までひとことも言ってきませんでしたが、アニメを見る人なら「ポポロクロイス物語」の主題歌"夏気球"でおなじみ(かくゆう私もここから入りましたが)、アルバムでは誰でも心の中で堂々巡りしてしまうような切ない物語をクリアな声で歌いあげる、なんとも胸の奥底に響くアーティストなのです。

"夏気球"の優しく包みこむようなイメージしかない人は、アルバムの冒頭三曲、"Oh Dear" "「いいよ。」" "涙のカギを開けて"、を続けて聞けば、深い想いの迷宮から引きだされたイメージの奔流たちに、圧倒され、驚きのうちに、泣けます。

東京から帰った時点でもう特集は決めていたんですが、その後、最新のマキシシングル「東京」をようやく入手して、聴いて・・・さらに想いが高まりました。

「こりゃあ、7/23日の南青山MANDALAライブは這ってでもゆかねば!」

と思ったわけですが・・・明日も私費で東京ゆかねばならんのに、サイフのほうは大丈夫なのか? 私。

次回は、こちらもチカゴロの一オシ。冬目景さんの「イエスタデイをうたって」に合わせた大塚利恵さんのナンバーでお送りします。さて、いったいどの曲でしょう?


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夏町 銅貨
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