Scene 7  Scene 8

『スァイヌーム』地図

Chapter 2.
 魔女の探索
 Witch Quest
「どうして本名で呼ばないのかって、
 そりゃあんた、悪い精霊に知られちゃ困るだろ、
 だから愛称で呼ぶんだ。
 たいていは何かモノの名前から取るなぁ。
 たとえば俺は『水晶』
 ・・・ってそんなガラじゃねえがよっ。」
                リケー
               諷刺劇猫 キャオ
Scene6. 消えた星洋燈

マスター:それでは翌日、日曜日になりました。

クアリ:今日はムイちゃんを迎えにいかなきゃならないから、早く起きます。それから、シンちゃんも起こしにいかないと・・・

シン:お〜は〜よ〜う〜、まだ眠りたりない〜(笑)

 皆がそろったところで、魔女猫たちは昨晩の出来事を魔女に報告しました。

シン:「星の人!?・・・ものが見えてるのかなぁ(笑)」

クアリ:「・・・そういう問題じゃあないと思うんだけど、あたし(笑)
 なにか寝ぼけてたんじゃないの、エリー?」

エリー:「そんなことはないニャア。」

シン:「ねぇ、不思議だね!」

クアリ:「星の精だったりして。」

シン:「でも、服装からすると、夕方に見たあの紺の服の男たちの1人のような・・・。」

クアリ:「・・・あら、そんな話ばかりしてたら、もう、こんな時間よ!急がないと!」

シン:「うん!」

 みな急いでムイを迎えにゆき、一緒にミセスブラウンの教室へと向かいました。
 道中、シンとシルバスの漫才を聞いて微笑むムイとあきれるクアリ。
 他愛もない話が一番楽しい、休日の朝はなにかがちがう。

マスター:10時ごろ、グレイスさんの教室に着きます。グレイスさんの教室は彼女の住むの洋館の大きな庭で行われ、ノム・ミャオ(猫の乳)の生け垣に囲まれた庭はエリーとシルバスを暖かく出迎えてくれます。

シルバス:「ヂュートの生け垣でなくてよかった!」


「ノム・ミャオ」(猫の乳)

 生い茂った硬い葉の先にぽつんぽつんとくっついている乳白色のつぼみから、この名がつきました。
 この樹でつくられた生け垣は、猫が通り抜けようとすると、どれほど枝の多いところでも道をあけるのです。近頃では「猫の乳」の生け垣が減り、密に生い茂るヂュートの生け垣が増えたので、猫達は人間と同じように門から入らなくてはならないことが多くなりました。


グレイス:「おはよう! ほら、サーム・シーが咲いてるわ。いま見ておかないと後悔するわよ。」

マスター:庭の一角では濃い青紫の花が咲いています。(写真を見せる。)

グレイス:「この花はどんどん色が変わってゆくの。青紫から青、そしてついには白い花になるのよ。サーム・シーは『三色』っていう意味。」

クアリ:グレイスさんは星洋燈をどこかに掛けてるの?

マスター:いや、見あたりませんねぇ。

シン:「グレイスさんは星洋燈にお願いはしないんですか?」

グレイス:「(にこりと笑って)だって私は洋燈よりもお花の方が好きですもの。」

シン:「へぇ・・・洋燈も綺麗なのに。」

クアリ:「ええ。昨日ルアさんに点けてもらった星の洋燈、とても綺麗でしたわ。」

マスター:彼女は微笑んで、シンとクアリの目をじっと見つめます。

クアリ:??

マスター:そうしていると君たちの近くで、たしかトーという名の女の子がこんな話をしているのが聴こえますよ。

トー:「ねえ、聞いた、聞いた?光るピー(精霊)の話。
 人の目の高さくらいの所をボ〜ッと飛んでくのを見たって人が町中にいるわ。悪いピーかしら、それともいいピーかしら。」

シルバス:「ご主人っ、それですよ!」

シン:「ねぇ!ねぇ!ねぇ!ねぇ!ねぇ!ねぇ!ねぇ!ねぇ!!それってさあ、それってさあ・・・かくかくしかじか。」

エリー:「は〜ぁ(あきれた笑い)」

トー:「なにそれ!ピーに身体もあるの?そんな話きいてなかったわ、もっときかせて!!」

シン:「あのね、あのねっ!」

少年:「あんまり噂すると、悪いピーだったらとりつかれるかもしれないぜ。」

 他の子供たちと情報を交換した。ピーというのは普通は見えないもので、もちろん服を着ていることはないということ、また、目撃された光は白とか黄色がほとんどで、赤みがかった光も見られたということが分かった。

シン:「なんか不思議〜。そういうのってなんかドキドキしない?」

トー:「ええ、もう一回みたいわ。」

シン:「あなた見たことがあるの!」

トー:「ええ。わたしが見たのは青みがかった光。」

シン:碧瑠璃だ!

マスター:(なんのことかな〜〜?)

クーラン:「おはようございます・・・グレイスさん。」

マスター:クーランがやってきました。グレイスさんに挨拶したあと、君たちを見るなりこんなことをいいますよ。

クーラン:「ねえ、君たち僕の星洋燈知らないかい?」

クアリ:「どうかしたの、星洋燈が?」

クーラン:「ぼく、小屋の入り口に掛けといたんだけど、昨日の夜、エリーによく似た猫が持って逃げちゃったんだ・・・。」

エリー:「ちがうニャ〜ン!!」

クーラン:「・・・多分違うよね(・・蒼ざめて)どうしよう!!あれがないと、願いが叶わないよ!!」

シルバス:「ご主人、とりあえず一緒に探してあげるミャア。」

シン:「そうだね、そらあたりまえだ。」

クアリ:「うん。」

クーラン:「ごめん、有り難う。」

クアリ:「その洋燈の光の色は?」

クーラン:「銀色っぽい光だよ。」

エリー:「猫集会を頼るにも夜だし・・・わたしはムイちゃんの近くにいるニャア。」

シン:「ムイちゃんは・・・グレイスさんと話してるからいいか。」

クーラン:「ぼくはちょっとあてがあるからそっちにゆくね。広場で三時に会おう。」

シン:「わたしは中華街に行ってみましょう。」

シルバス:「中華街!!それなら、わしも遠慮してエリーとここに残るミャア。」

クアリ:「あたしも、ここで情報を集めようかな。」

マスター:それでは、まず、この庭の方から処理します。

グレイス:「あら、クーランはどうしたの?」

クアリ:「ええ、星洋燈を猫にとられちゃったっていって、探しにいったの。なんでもうちのエリーに似た猫らしいんですけど・・・。」

エリー:「ニャ〜ン、わたしじゃないニャ〜ン!!(笑)」

グレイス:「ちょっとまって・・・よく似た猫・・・ああ、ユインさんのところの猫かしら。ユインさんはお寺の近くに住んでるわ。」

クアリ:「そうなんですか・・・他にあてもないし・・・ユインさんの猫に会いに行ってみましょう。」

Scene7. 『願い』よ叶え



マスター:クアリは寺院にやってきました。

クアリ:そうしたら、寺院の周りを回りながら、きょろきょろきょろっと。

マスター:寺院の周りは行商人であふれています。その中には大道芸人や占い師も混じっていてにぎやかなことこのうえないです。

クアリ:きゃあ、のんびり屋のあたしはのまれてる・・・。

  「エ、エリー、とりあえず道のわきによけましょう・・・。」

エリー:「よけたら進めないニャア。それによけようにもよけられないニャア・・・。」

シルバス:うちらとは全然違うなぁ(笑)

マスター:(笑)そうすると近くにいた若い男が声をかけてきます。

若い男:「みてらんねぇなぁ。お嬢さん、どうしたんだい?」

クアリ:「この子に似た猫をさがしてるの。」と、エリーを抱きかかえていいましょうか。

  「あ、そうそう、このへんでユインさんという方を知りません?」

若い男:「ユインかい?あ〜そこそこ、そこではしゃいでるよ。」

クアリ:はしゃいでる? そちらを見てみましょう。

マスター:少し広くなったところで、周りを行商人に囲まれる中、一人の女性が大道芸人とともに踊っています。
(ラナート《木琴》、ヂャケー《太い竿のついた琴のような楽器》のアンサンブル)
 その女性の長い黒髪は彼女の新しい洋服の白さを引き立たせながら跳ね上がっています。見たところ20才過ぎでしょうか?

クアリ:「あれがユインさん?」

若い男:「ああ、そうだよ。」

クアリ:「へぇ、楽しそうなかたですね・・・。」

マスター:周りでは大道芸人が踊っていますが、彼女は普通の洋服を着ていて、芸人には見えません。

クアリ:そうですね・・・無謀にも・・・いっしょに踊ろうと近づいてゆきます。踊りの輪に入ろうと・・・。

マスター:踊りの輪があるんじゃなくて、少数の大道芸人が踊っていた中に、彼女が乱入している感じです。

クアリ:(それじゃはいりにくいなぁ)これは・・・う〜ん・・・。

マスター:クアリが迷っていると、彼女がこういいます。

ユイン:「みんなも一緒に踊らない?こんなうれしいことってないわよ?」

クアリ:「なにがそんなにうれしいんですか?」

ユイン:「だって、私留学が決まったのよ。ずっと長い間夢だった、願いつづけた、外国に行けるわ。みんな!!」

周りの人:「よかったなあ。」

マスター:周りで拍手がおきます。

クアリ:「おめでとうございます・・・・・。」

ユイン:「かわいい魔女さん、どうかしたの?」

クアリ:「えーと、あなた猫さん飼ってませんか。」

ユイン:「うちの猫?ポクの事かしら。・・・ちょうど居たわ。ポクおいで!」

マスター:エリーによく似た猫がやってきます。

ユイン:「ポクがどうかしたの?」

クアリ:「いえ、うちの猫によく似た猫がいるってきいたので・・・。」

マスター:魔女はふつうの猫とは話せません。

クアリ:「(小声で)エリーお願い。」

エリー:「わたしと本当に似てるニャア。」

ポク:「そうだにゃあ。」

マスター:ポクのほうがシッポの線が一本多いです(笑)

エリー:「なんかわたしに似た猫が悪さしたらしいんだ。疑いかけられないように注意しようね。」

ポク:「ぼくはしらないにゃあ。」

ユイン:「なんか猫どうし仲良くなっちゃったみたいね。」

クアリ:「ええ、(小声で)ね、エリー、どうだった?」

エリー:「悪さはやってないっていってる。」

シン:ユインさんって洋燈にお願いしたんでしょうかね。

クアリ:(とりあえず猫は犯人じゃないような雰囲気だし・・・。)

 「ユインさんは願いが叶ったんですね。」とふってみよう。

ユイン:「ええ、そうよ。ずっと夢だった。」

クアリ:「星洋燈にお願いもしたの?」

ユイン:「星洋燈かぁ・・・。ちいさい頃はあれに願ったこともあったね。でも、結局は自分で夢を手に入れたわ。」

クアリ:「自分で?」

ユイン:「(頷く。) あなたは・・洋燈にお願いをしにこの街に来たとか(笑)」

クアリ:「いえ、お願いしにきたんじゃないけど・・・。あなたは、洋燈のお願いじゃなくて、自分の力で?」と繰り返しききます。

ユイン:「ええ。わたしはそう思ってるけど。だいたい、魔法の力で願いがかなうなんて思っちゃいないわ。」

クアリ:「え、信じてないんですか。」

ユイン:「たしかに、信じてはいたけどね。」

クアリ:「でも自分の力で・・・?」

ユイン:「なんていったらいいかなぁ・・・
  ・・・まぁ、あんたまだ若いから自分で考えてみなっ!
                『願い』 の意味をさ。」

クアリ:ドーンと胸を押されちゃって、あっけにとられます。

エリー:どこかでもおなじことをいわれたような・・・。

シルバス:悩むのは若者の特権です。

ユイン:「まっ、頑張りな!!」

マスター:それでは中華街のほうにうつります。


Scene8. 闇の中の光

マスター:チャイナタウンに入った瞬間、街の色彩が変わり、蓄音機の音とラジオの音がけたたましく混ざりあって聴こえてきます。道はごちゃついていて初めてきた人は迷うでしょうけど、シンは大丈夫です。そういえばラオ商店のマーさんところの猫が似ていたような気がします。 

シン:「ねぇねぇねぇねぇ、えーと、マーさん家の猫をみませんでしたか?」と、そこらへんの商店の人にききます。

商店の主人:「みないねぇ。ラオの店のほうに行ってみたらどうだい。」

マスター:シンは店の場所を知っています。向こうのガラス細工屋と占い屋の間の小道をゆけばお寺に突き当たるのですが、その手前にラオさんの店があります。

シン:「こんにちは!」

ラオ:「いらっしゃい、お嬢ちゃん。」

シン:「猫いますか。」

ラオ:「あ・・ん・・・・奴の猫か。マーの奴はじつはここにおらんのだよ。一月前に商売で一旗揚げようとしたんだが、失敗したんだ。下手なわけじゃないんだが、運がなかったさ。今なら船着き場で腐ってるぜ。」

シン:「ありがと!!」

マスター:船着き場は南にあります。ここでは、上流から華人の運んできたチーク材が集められ、洋人の仲介業者との間での取引が行われます。船着き場自体は昔ながらのもので、そこに着けられている洋人の船に比べてずいぶん粗末な感じです。

 対岸に奇妙なものが見えます。それは高さ1メートルから2メートルの人の上半身の像が十数個並んだもので、その脇には一人の男が座り込んでいます。眉が薄く、比較的鼻が高い、逆三角の輪郭の30才くらいの男ですね。
(像は、中国へ行った船が戻る際に船のおもりとして使ったバラストです。頭につば広の帽子をかぶり、大きな鼻と太い眉を持つヨーロッパ人の顔の形をしています。)

シン:マーさんかな?いってみよう。

マスター:対岸ですが。飛んでゆく? 「猫いらず飛行」ですよ。

シン:失敗です・・・。

エリー:じゃっぽーん!!

マスター:あなたはいきなりほうきに飛び乗ったかと思うと、ジャッポーンと落ちます。あとは泳いでくの?

シン:いやー、えー、手近な船にばしっと掴まって・・・・。

船の男:「おや、お嬢さんどうしたんだい。」

シン:「失敗しちゃったの。向こうまでつれてってくれませんか。」

船の男:「まだ若いねぇ、魔女さん(笑)」

シン:「まだ、未熟者なんで・・・(笑)」

シルバス:「なんかまた悩みが増えたような気がしたミャア。」と、グレイスさんの庭でつぶやく・・・。

マスター:では、対岸につれていってもらえるよ。

シン:「ありがとう。」

シルバス:帰りはどうするの(笑)

シン:このおじさん(マーさんらしき人)が対岸まできた道があるはずだもん!

マスター:とりあえず、ここにはそのおじさんが乗ってきたとみられる船があります。

シン:よしよし。

  「こんにちは!!」

マー:「(おもっきり暗く。)嬢ちゃん、何か用かい?」

シン:「ねえ、あなた猫を飼ってませんでしたか?・・あ、ごめんなさい。わたし、魔女のリウィット・シンといいます。」

マー:「・・・俺はマーだ。で、猫がどうしたって?」

シン:「あなたのところの猫が、もしかしたら、星洋燈をね、持ってきませんでしたか?」

マー:「ふうん・・・そんなことかい。・・・・・・そんなことを気にしていられるんだったら平和だよな。俺の未来はもう真っ暗さ。」

シン:「なんで?商売に失敗しちゃったから?」

一同:うわぁ!!

シルバス:直球ですね。

エリー:直球ど真ん中!!

マー:「そうさ。(といって、さらに沈む。)なにか前に進む気のおこるようなことでもあればいいけどな。」

シン:「でも、真っ暗って、そんなに・・そんなにひどいの?」

マー:「ああ。行く手に何の光も見えないよ。」

シン:「光、ねぇ・・・。」

マー:「絶対成功すると思ってたんだけどなぁ。」

シン:「どうして?」

マー:「どうしてって・・・ちょっと天狗になってたのかもしれない。」

シン:「でも、まだ一回目なんでしょ?」

マー:「まあな。」

シン:「一回目なんだったら大丈夫じゃない。」

マー:「・・・・・。」

シン:「というわけでさあ、じゃああなたのところの猫はどうしちゃったの?」

マー:「・・・こりゃすまねえ。ああ、ケーの奴はここ2.3日は見てねえな。こんな俺に愛想を尽くしたんだろ。」

シン:「そういうこといってるとほんとに愛想つかされちゃうよ。まだ愛想つかされてないかもしれないじゃないのよ。」 ぶー、とふくれるぜ。

  「わたしなんてね、魔女だけどね、いつも猫に愛想つかされそうになってるんだよ。さっきだってほうきで飛んだの見たでしょ、落ちたじゃない!!」

マー:「ああ、見ていたさ。それじゃあお嬢ちゃんは何度も失敗しても、なんでそう、また立ち上がることができるんだい?」

シン:「また次があると思うからかな。次がないときもあるかもしれないけど・・・。それに、そりゃ失敗もするけどいいこともあるし、そんなに取り返しのつかない失敗じゃないと思うから。たぶん。」

マー:「そうかい・・・・。わたしも少しはやる気が出たようだよ。(ちょっと顔が明るくなる。)すまねえが、ケーのことはそれ以上分からん。」

シン:「もしかしたらさ、ケーちゃんてマーさんのために星洋燈を取りに行こうとしたのかもしれないね。」

マー:「しかし、人のものだろ?」

シン:「そうだよね・・・。そういうことも分からないこともないだろうし。」

マー:「じきかえってくるさ。」

シン:「そう、じきかえってくるよ。」というわけで、向こう岸に戻りましょう。・・・さっきマーさんにいったてまえ、ほうきで飛んで帰ろうとしなきゃ。うおらっ・・・失敗。

エリー:じゃっぽーん。

マスター:マーさんが船で近づいてきて、

マー:「乗りな。」

シン:「また失敗してしまいました・・・(笑)」ざばざばざばと揚がって、服をしぼって乾かす。今日はもうこれで洗濯いらねえなって感じ。

 「ケーちゃんが戻ってきたら教えて。中華街にいるよね?」

マー:「ああ。」

シン:「じゃあね。」と、去ってゆく。

 一方、グレイスさんの庭では、シルバスがエリーに似た猫をさがすよう、他の猫に連絡をまわすことにしました。

シルバス:「なかなか疲れるミャア。」といいつつ、ムイちゃんの脚にすりすりとすり寄る。

マスター:とりあえず半日の間、情報は入りません。そして三時になります。

ムイ:「わたしも広場(集合場所)にゆこうかしら。」

マスター:ムイは友達に広場までつれていってもらうようです。

シルバス:「わしもいっしょに行くミャア。」 

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