ここに居ながらにして同時にユルセルームの季節の移ろいに想いを馳せていたのでした。
このたびのことは、
その間に私の元へと流れ着いた、詠み人を知らぬ歌や語り手の分からぬ物語の幾つかを、
まとめて書き残そうと思ったわけです。
してみると、大きく三つに分類することが出来たわけですが、その中で
◆印は出自の分からぬ物語など、
●印に続く文は、私がすこしユルセルームについて調べたことで、関連のありそうなこと
を記しています。
ただ、最後の春婚伝承については、その成立過程や意味を分かっている範囲で注としてつけることにしました。