若き日の思い出を求めて.不思議さんの持ってる袋に「瀬戸内にぼし」とあるが,初音島が瀬戸内海の島だってのをすっかり忘れていた.ファーストファンブックによると初音島は四国の北西に位置することになっている.今はもう無かったことになっている設定であるが,ちょっと引っ張り出してきてみたのだろう.映画がどうとかいうより自然,ああいう風景になるわけである.
今回,不思議さんがこれまでの出来事を映像としてもう一度見る様子が描かれていたため判ったのであるが,不思議さんが画面に登場しない回(#8c, #9c, #13c)は彼が画面の外に居るから妙にイメージビデオっぽくなっていたのである.
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D.C. #18c
大阪万博の年の話.まさかお母さんの話が見られるとは思わなかった.
D.C. #23 まんぼうの気持ち
白河ことりにとって真実らしく描かれていることをいちいち疑ってかかるのはやりすぎであるのだが,芳乃さくらが純一の気持ちを操作できてしまうと思い詰めていたあの原作の話を思い出すと,白河ことりが人の心を読めていたのかどうかも本当かどうかよく判らないように思える.そうだとすると,電波めいた話をまともに取り合ってくれる人(純一,さくら)がいてくれるのは有り難い.また,純一がことりの夢を見たりことりが純一の気持ちだけ読むことが出来たりという特別なひとときも,ただあるとき男の子と女の子とが気持ちが通じ会えたような気になる甘い青春の1ページとして,徒に超能力めいた解説を加えることなしに理解される.
もちろんそうは言ってないがそれに近い線を描いている点において,安心して見ていられる話である.
D.C. #22
頼子さんが嘘にならない話.
頼子はご主人様の元へ走って帰るのだけれど,その疾走する道行きは描かれない.それは龍神村のうさぎの子とは違って,爽快なものでは在り得ない,好きな学校を卒業した日の帰り道だからである.
人より短い時間を生きてく彼女には入学と卒業とが同じ日にやってくる.なまじ人の姿をしてたのでこちらが勝手に思い込むのであるが,その速さが胸に痛い.たったそれだけのことでいいの?って聞きたくなる.
未練がましく寄り抜き頼子さんとか作ってしまいたくなるような気分.
D.C. #21
これまでいろいろ言い繕ってきたが,芳乃さくらを贔屓にしてる者としてはやはりへこむ話.友達の少ない彼女だったが,純一以外にも相談できる相手(頼子さん)がいてくれたので,少し救われる.
D.C. #20
音夢が持っているさくらと通じているような感覚は発動しないだろうと予想していたが,#19からそれが現れ始める.音夢は純一がさくらとデートしている間に体調を悪くする.これだけだと後で音夢が言うよう純一との関係を想うばかりにしんどくなったようにも取れるのであるが,#20で桜の花びらを吐いてしまったのでそうならない.もともとのそれは,同じ男の子のことを好きな二人の女の子が互いを羨んだり否定したりしながらも,どこか通じ合ってる様をファンタジックに描いていたと思う.しかし,アニメではさくらと音夢とが対等に描かれないので今さらそんな三角関係へ持ち込むとなんだかさくらが悪者のように見えてしまう.
これは「まんぼう」とか言ってやる必要のない,普通に嫉妬する女の子扱いされているとも言えるのですが,その辺りのことは今木さんの「#20みたく本心をそのままぶつけるのが実際の発語になっている。」あたりも参照のこと.
ちなみに時代劇っぽい物言いについては申し訳程度には使われている.#16で白河先生から荷物運びを頼まれるときに「がってんだ!」と答えている.しかし英語であるとか「ボクはフック船長だ!」がどうしても足りない.
D.C. #19
僕はまだアニメのほうを軽んじていたみたい.正直すまんかった.
純一と音夢との関係が行き着くところまで描かれた.それこそ確かにさくらにとって決定的なことであろう.話のキレがとても良いです.
D.C. #18
純一と音夢とが気持ちを確かめ合う,予定通りの結末.しかしそうすると残り8話で何をやるんだろう.
D.C. #16, #17
芳乃さくらの部屋に置いてある,彼女の子供っぽい外見に似つかわしくない巨大なコンピュータはひとまずゲーム版と同じ形状をしている.しかし,アニメではそれをズームアップして映すだけでありゲーム版のような部屋全体を画面に収めるカットがないため,それがいかに痛々しい風景であるかは判りにくくなっている.
ゲーム版での彼女の部屋について補足しておくと,それは和室の六畳間で広いほうの一辺が縁側になっている(これはアニメ版も同じ).家財道具は縁側から見た左手の壁際に一畳半ほどの面積で収まる程度置かれているのみであり,あとはなんにも置かれていない様子をゲーム版のカメラは捉えている.置かれているものを詳しく見てゆくと,最も目立つものは消費者向けではない形状をした大きなコンピュータとその上のマニュアルらしき分厚い本を並べたラックである.その右隣に座布団とセットの低いテーブルがあり,ディスプレイ,キーボード,クライアントPC,ストレージらしきものが置かれている.すでにこの時点でいかにも成長が遅れた感じの中学三年生の女の子が持っているものとしてはおかしいが,ほかにも色んなものがあるならまだしも,これしか置いてないというのがなおさらおかしい.また,コンピュータの左隣には鏡台が置かれている.おばあちゃんのお下がりだと考えるには形状が昔風の大仰なものではないので,これはさくらが自分でわざわざ揃えたものであろう.化粧っ気のない彼女の見た目とのずれはそこにも見て取ることが出来る.ちなみにこの鏡台はアニメでは画面に映されない.
秘密は秘密として思わせぶりであるし,真っ直ぐな好意に戸惑うことはあっても,それ以上に僕らがさくらのことを気にかけてしまうようなカットはあえて省かれていることが判る.それに今回,純一がさくらにキスしなかったことで勝負は早くもついているのである.ゲーム版の出来事をそのまま持ってくるのではなく,腹立つくらいの周到さでもってちゃんと音夢がヒロインに見えるようなつくりになっているところは僕の好みで,というのも,こういう省略はゲーム版のさくらのことをよく判っていない人には出来ないはずだからである.
ゲームプレイ当時の話としては2002年の7月の話.
あと,子供みたいにべたべたするのはアニメではさくらから純一に対してのみでしたが,ゲーム版では純一からさくらに対してもありです.「そのうどん一口くれ」とか.
D.C. #15
杉並の声って岸尾大輔だったのか.頭ん中でいろいろ繋がりました.いい男の子の仁歳チトセに芝居がかった杉並を足して二で割ればちょうどマジとギャグとを行ったり来たりするアニメ版の水原涼になるわけです.