消えた球場たち

藤井寺には結局行ったことがなかった.そういえば日生球場というのもあったが,こちらもテレビでしか知らない.子連れでは近場が良かったためか大阪球場の南海-西武戦ばかり連れて行ってもらった.しかし見に行くとかならず負けるんだ,これが.

その子供の頃,たしか初ボーナスで親をどこへ連れてくかという話をしていて,西武球場へご招待ということになっていた.いつもビジターではつまらなかろうと思ったのである.しかし僕はというとルールもよく知らなかったので野球はたいして好きでなかった.運が良いと買ってもらえる北極のアイスキャンデーが目当てだった.

大阪球場以外の西武戦は大阪ドームの一回だけだ.予告先発が松坂だから見に行こうぜということだった.だけど僕は前日ほとんど寝ていなくて,気分が悪くてスタンドでうつらうつらしていたら,父親が途中でもう帰ろうかと言った.その日の松坂は調子が悪く,だから帰ろうという話だったが,しんどそうな僕を気遣ったのだろう,父はきっと最後まで見ていたかったと思う.僕の寝不足で人に迷惑を掛けた中でも,あの日のことが一番申し訳ない出来事だった.

大阪球場が無くなった跡地はしばらく住宅展示場か何かになっていて,今は名だたるなんばパークスへと変わった.大阪球場の時代からは信じられない賑わいっぷりである.広大ななんばパークスのどこかには大阪球場跡であることを示す小さなモニュメントがあると聞くが,まだ発見していない.

D.C.II S.S. #3

かなりいじってきましたね.

なんと,雪村が露骨に台本読んでいます.これわざとだよなぁ.話の幹の部分でない人については,その人の問題についてスマートに解決する道がない以上,そもそも問題を背負わせるべきじゃないと思ってます.雪村の記憶術も今ならまだ冗談のような芸で済むよね.雪村がなんで脚本に悩んでいたのかという事情*1も,前回カットされてました.異常な記憶力なんてのは,無いに越したこたぁないです.

続きはあとで.

*1:これまで読んだ本を一字一句記憶しているため,自分がどう書いても過去の何かと同じように思えて仕方ないから.

寝る前に,

ここ数日で気がついた雪村のいいところを2点挙げておく.

D.C.II S.S. #2 にて.熱が出たため水越先生に車で送ってもらった時,義之と雪村を降ろして先生が車を出す前のひとことが「先生も気をつけて」である.道中の安全ね.これはなかなか言えない.僕はようやくすこし言えるようになりつつある.

ゲームのD.C.II.雪村がスキー旅行を思いついたのは美夏に一面の雪を見せるため.義之に告白云々は後になっての話.

ショコラ

http://homepage2.nifty.com/~undine/08/dwl05.html#4

Cream+Mint 好きなのよね.OPむびで見るのははじめて.

さて,冒頭の香奈子さんを見たときには,この人は大事にせなあかんで,あんた,と思ったが,まぁ,それはそうとしてOPむびを見たときから僕の心はすずっちにあったので,そのまま正直に.したらこのひと,お兄ちゃん,お兄ちゃん,お兄ちゃん,とかいろいろ三度繰り返しがちなので,例のあれを思い出すもんだから*1,変にウケてしまった.しかし,すずっちだけ追いかけても進まない仕様.すずっちどうすりゃいいのん?と二度チロルに聞いて,二度どん引きされて,三周目で参考書片手になんとか進めたけど僕自身も水族館の夜にはどん引き.丸戸さんはもしかして妹に対してやばい人なのかと思ったが,どん引きするのが計算のうちだったので感心した.

雨宮くん,こいついい奴だろう,と思った僕の目に狂いはなかった.この人じゃ駄目かねぇ.

なお,すずっちと雨宮くん,つまり香奈子さんと大介がデートした水族館は海遊館がモデルである.最大の魚類とはつまりジンベエザメのことなので.

*1:琴美@お兄ちゃんへ

賀茂川八景

なにしてんのん? 堤防に上がってくるなんて珍しい.

つがいばかり見かける.この前はもっとおおきな群れだった.あるとき,先頭の鴨が飛び立って,ひと群れがそれに続いて,半分の鴨がそのまま残った.それでみんな同じだと思っていた群れがじつは二つだと判った.

ときどきサギが立っている.今日ははじめて,獲物を求めて忍び足しているのを見た.

ぬき足,さぎ足……

川面に嘴を突っ込んだが,はずれ.二度失敗したあたりで,釣れますか? と声を掛けそうになったが,三度目であたり.なにか小魚のようなものをもぐもぐしていた.

賀茂川の段差は,遠くのものほどそれと判らなくなる.日が落ちてくればなおさら,まっすぐ流れてゆくように見える.歩いていって,近くなってはじめてそこにすとんと落ちる滝があると判る.この人工の段差がなかった頃は,賀茂川の流れはもっと急で,雨が降った次の日などは鴨たちも凄い勢いで流れていったことだろう.今も夕闇の賀茂川の流れは滑り台のようで,そんな風に暗くて速い.速く見える.

賀茂川の水と賽の目となんとやら.北大路タウンのてっぺんからは,比叡山がいつもより近く見えた.偉容,と言ってもいい.あんなに近くて高いところに自分の意に沿わぬ人々がいたとすれば,京の為政者にとって相当プレッシャーだったろうことが判る.都のすぐ傍に,立てこもるにはおあつらえ向きの場所があったというのも面白い.

「歩行」

くだらない話で恐縮であるが.

川端四条のラブホテルは「と,いうわけで.」と「黄色いくじら」とが並んでいたため,会話中に「というわけで」というフレーズが出てくると「黄色いくじら」と答える慣わしが,某生協委員会にはあったという.

もう15年も昔の話である.黄色いくじらはいまではもうないらしい.

D.C.II

オーラス,D.C.編.というかさくらさん編.つらーい時間のはじまりです.三度涙ぐむ.

さくら「今は遠い昔のあの娘の笑顔に小さな祝福を」

アッシュブロンド,ルビーの瞳の女の子,アイシアがどう関わってくるのかについては僕のなかでも諸説あったのだけど,ひとり時間を跳んじゃう人間が出てくるとふたり,三人目も易しいので,50年前からタイムスリップ後,記憶喪失で露天商やってるでOKだと思う.さくらさんを連れ戻すには彼女の力が必要だろうて.

最後にD.C.らしくでっかいDa Capoしました.だけどFineはD.C.II P.S.へ持ち越し?ってこれ発売当時にやってた人は泣くなぁ.まぁ,初代をやってたらだいたい意味は判る.件のばあちゃんの魔法の桜が,ばあちゃんの魔法で作った樹じゃなくて,どっかにあった魔法の樹をただ植えただけっつうマニアックな裏設定*1がいまさら効いてくるっぽいですよ.じゃあ,その樹はどこから来たの?という.

はい,D.C.,D.C.IIはまだまだ続くのだけど,まずはこれで一区切りだね.足かけ三ヶ月と十日でした.

*1:D.C.公式ビジュアルファンブックより.裏設定に限らず,女の子の事情の深刻さに対応して置かれる軽さが好みだった.第1回さくらちゃん救出作戦かーいぎ,とか,音夢のドラマ仕立ての死んだふりとか.これは御影っちの大きな特徴なのでD.C.IIにはないところ.D.C.IIでは深刻なものはそのまま深刻になる.望月JETの場合,接触テレパシストの問題を一流の面白テキストでさばいてゆくわけだけど,ななかたちの抱える問題はまた別のところにあるので,そこは他の話の深刻さと足並みを揃えている.

から衣

きょうは姉,母来訪.

ついに下鴨茶寮へ.近くだったのだけどひとりで入るような場所じゃなかったからね.

はち植えとかそこらに紫の花があって,いずれがアヤメかカキツバタ?という話になったけど,

たぶんアヤメ.(だめじゃん) 写真は先週,御霊神社にて.

C.D.C.D. ことり編

ここで美春の話もちょっと補足.いや,ことり編なのだが.

ことり,ともちゃん,みっくんの耳年増(+実際にいたしてしまった人)鼎談が可笑しい.身近に共有しているわかんない問題をみんなでああだこうだ話してるのが,楽しいってことなのですよ? と3人くらいで同窓会するたびに僕も思う.

美春担当のまりさんの筆なので,これもそつがない.御影亡き後のD.C.を支えたのがこの人だってのがよく判る話.なんでD.C.IIは参加してないのん?と思うが,今でも続いてる初代D.C.のフォローも含めほかの仕事が忙しいからか.

ここでは無論,美春も活き活きとしている.学園祭のステージをテンションだけでどうにかしてしまうのが楽しい.高校の学祭のステージというのはそういうものである.

美春の好物は誰が決めたかバナナである.美春はバナナが好きということになっている.僕が鉄火巻を好きで,鉄火巻が好きだということになっている程度には.家族,一族でお寿司を頼むときには,鉄火巻は僕のものということになっている,というストーリーの中にそれはある.たぶん僕は鉄火巻が好きなのであるが,鉄火巻が好きなのか鉄火巻のストーリーが好きなのか,そもそも鉄火巻とは何を指しているのか,考え出すときりがないところである.

トラーがクリストファー・ロビンの森にやってきたとき,ぬいぐるみとして生まれたばかりのトラーのために,プーくまたちはトラーの好物を探さねばならなかった.トラーはぬいぐるみとしては生まれたばかりであるが,その姿はトラとして見ると赤ちゃんトラではないので,好物というものがすでにないとおかしいわけである.しかし,食の好みというのは考えるものではないはずなので,言語化しようとするとどんどんおかしくなってゆく.美春のコピーロボットである美春はロボットとしては生まれたばかりであるために,美春の好物であるバナナについて考えるときの彼女はまったくおかしかった.

美夏はバナナが大好きで,それを言葉の上では大嫌いだと主張する.一見ひねくれているが,好物に関する美春のような面倒くささは美夏世代のロボットにはもうないと言えそうだ.

D.C.II

ラスト,美夏編.一分の隙もない.たけうちさんの話はライン取りが確かであるので,アニメのほうの弁護が余計難しくなるなぁ.

んじゃ,アニメのほうのD.C.IIの弁護,というよりはなんでああなっちゃってるかという筋道の話から.アニメのほう見てて,あの時代にロボットが厭われてる状況が歴史的な経緯というだけではぴんとこなかったのだけど,ゲームのほうでは歴史も説明するけどむしろそれとは別の同時代的な感覚として伝わるよう仕組まれてる.あの時代のロボットは世間でセクサロイド扱いされてるのね.その一言加えるだけで見通しが良くなるんだけど,アニメでは外したので難しくなった.歴史上,ロボットが排斥されてきた経緯に深く関係するのが委員長.一方,その他の連中はロボットを私的なセクサロイドとして見てるから,学校ていうみんなの昼間の世界からは異分子としてはじき出そうとする.その二つの立場がたまたま交差するのが,委員長の弟が交通事故に巻き込まれてそれを美夏が助けるっていう事件であるのよね.ここで後者の視点が抜けちゃった場合,みんなを委員長と同じような立場にするという方向もあるかな?と思うのだけど,アニメでは委員長の性格変えたけど個人プレイの傾向を残しちゃったのでまとまらなかった.

ゲームのほうの愛すべき委員長を変えたところは惜しまれる.僕自身は一方的に怒るとか嫌悪するとかで取り付く島もない時間の長い人であるが,この人にはもっと対話がある.それを僕みたいな奴にするなよなぁ.委員長の魅力はずっと付き合ってないと判らないのにアニメでは登場できる時間が短すぎて,手早く目に見える対立関係を置いたのかもしれないけど.

ゲームの話であるが,なぜ天枷博士,沢井博士らがロボットに性行為できる機能を付けたか,というのは初代D.C.から続く話題として押さえられてるところが良かった.もちろん美春も出てきます.その話,桑原文彦が別のサーカスのゲームで少し盛り込んでたので,今回はたけうち流の解釈だね.

話を戻して,アニメではモブの扱いが難しいとは思った.学園中の生徒がボイコットするとき,たけうちさんはモブの動きを伝聞として書くか,屋上から遠くのほうで見えているものとして書くのね.もちろん絵はない.大筋は学園無双な話,つまり一部の問題児たちが自分たちの世界で楽しくやってる話なので,モブが主体的に抗議してるアニメの絵にはずれを感じた.ただしこれは,ゲーム版の彼らを知ってるが故の違和感で,小恋と義之のふたりの関係を真ん中にもってきたアニメではそもそも学園無双な要素が縮小されている.

あのリベラルな学園においてボイコットに至るほど教師側と生徒側が対立する,というのも信じられなかった.しかしこの感覚もそもそもアニメではなくゲームにしかないものではある.と思ってたらゲームのほうでもボイコットが起こったので驚いたが,ボイコットに至るという気持ちの流れは判った.美夏の退学だけでなく,あの自由気ままを体現するようなさくらさんまでもが解任処分を受けたためである.処分を決めた理事側の立場を杉並が示してくれるのも行き届いている点だ.彼らもロボットを所有しており,排斥主義者ではないのだけど今回は日和見した,とこれも一言付け足してくれるだけでライン取りが確かになるのである.