★ユルセルームの歳時記★




 振り返ってみれば、私はここで三度季節の巡るのを見つめるうち、

 ここに居ながらにして同時にユルセルームの季節の移ろいに想いを馳せていたのでした。

 このたびのことは、

 その間に私の元へと流れ着いた、詠み人を知らぬ歌や語り手の分からぬ物語の幾つかを、

 まとめて書き残そうと思ったわけです。

 してみると、大きく三つに分類することが出来たわけですが、その中で

 ◆印は出自の分からぬ物語など、

 ●印に続く文は、私がすこしユルセルームについて調べたことで、関連のありそうなこと

 を記しています。

 ただ、最後の春婚伝承については、その成立過程や意味を分かっている範囲で注としてつけることにしました。


---霊界譚---
med

---星夜譚---
wa

--- 回帰譚---
yu


 物語は記憶を伝え、記憶を創るもの。
 歌とともに世界を巡り、生生流転の螺旋に力を与えますように。
 寿琅啓吾

最後に...

初出 ユルセルームの歳時記&ストラディウムのその後(1996/12/28 東京あゆみ計画)
◆擦り切れた地図を拾う◆

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寿琅啓吾 <soga@summer.nifty.jp>